フランス音楽とロシア音楽を得意とするデュトワほど、ムソルグスキー=ラヴェルの「展覧会の絵」にふさわしい指揮者はいない。モントリオール響の名人芸にも感嘆。《デッカ・ニュー・ベスト100》の1枚。
Mr.BIG解散後も精力的に活動を続ける彼の移籍第2弾はクリスマス・シーズンに向けたアコースティック・アルバム。再度CMに起用された「FLY」のニュー・ヴァージョンも収録。
ステレオ初期の黄金コンビ、ライナー&シカゴ響の名演が蘇る。ラヴェル編曲による「展覧会の絵」は、当時のシカゴ響の凄さを知るには最適の作品といえよう。
30歳代前半の小澤のRCAへの録音を集めたCD2枚組。シカゴ響を振った「運命」とチャイコフスキーの交響曲第5番は、若い情熱をぶつけた爽快な演奏。ボストン響との最初の録音に当たる「カルミナ・ブラーナ」(抜粋)や「火の鳥」組曲も収める。
クーセヴィツキー(1874〜1951)は、25年にわたってボストン交響楽団の音楽監督を務めアメリカを代表する指揮者として名を馳せた。「展覧会」は世界初録音。「ツァラ」も「ボレロ」も最初期の録音。同時代の音楽を消化しきっているところはさすが。歴史的名盤だ。
ブロンフマンがヴィルトゥジティを存分に披露できる曲を選んでいる。ムソルグスキー、ストラヴィンスキーともに高度なテクニックと豊かな音楽性が最高に発揮された演奏。
聴く人によってはディズニーの「ファンタジア」を連想しそうな、お伽噺の世界に入ってゆくかのようなジュリアン・ユーのアレンジ(味付けには中国テイストも)が何と言っても話題だろう。しかしそれを精緻に再現する演奏のクオリティが評価されるべきアルバム。
キャリア10年を超えるオーストラリアの人気トリオのベスト。初期のハードコア然としたナンバーから、最近のリズムによってヴァリエーションがつけられたものまで彼らの人懐こさが感じられる一枚。本作のために書かれた新曲も2曲((1)と(6))収録。