フィンランドから飛び出した才能のひとり、サラステがトロント響と組んだ96年の初録音。よく聴かれるラヴェル版ではなく、フンテク版&ゴンチャコフ版から“純スラヴ傾向”に留意し、指揮者自身の解釈によって取捨選択したスコアを採用している。新鮮な響きが興味深い作品だ。
ピアノ四手の作品集。演奏者2人の音色やタッチは見事にそろえられていて、意識しなければ四手であることを忘れそう。“ピアノ四手の楽しみ”という雰囲気ではなく緊張したものだ。表現もシリアスなもので、もう少し楽にしても…と思ってしまうほどなのだ。
パソコン用のCD-ROMに自然の風景や動物などばかりを扱うレーベルがあって、相当数を出している。フィンランディアのこの北欧シリーズもそれによく似ている。聴いている(見ている)だけで心が穏やかに安らぐ。この2つセットで売ればいいかも?!
エルガーやバッハが混じりつつも基本的には北欧作品が集められたコンピレーション。“フィンランディア”レーベルならではの選曲で、少し趣の変わった北欧の響きにも親しめる好感度の高い1枚である。録音もサラステ、ハルヤンネなど新しいものばかり。
夢枕獏・岡野玲子の人気コミックにして、晴明ブームの要的作品『陰陽師』のイメージ・アルバムは、ブライアン・イーノと伶楽舎で作られたスッゴイCD。[1]の(14)は源博雅作曲で雅楽のスタンダード曲。これを聴いたらぜひ、宮内庁楽部の生を聴きに行ってください。