元オリンピック選手も失業労働者も、イギリス貴族もインディアンも、さらにはバーレスクの踊り子まで、世界60カ国から2,000人が馳せ参じた大賞金ウルトラマラソン。ロスーニューヨーク間5,000キロ、3カ月の行程にどんな冒険と人間ドラマが待つのだろう?これぞ“面白い”小説の見本と激賞された気宇壮大、爽かな感動を呼ぶ傑作。
妖精の粉を体にふりかけると、空を飛べるのを知っていますか?星のきれいな夜、ウェンディと弟たちは、ピーターを先頭に窓から飛びたちました。行く先は、ゆめと冒険の島ネバーランドです。そこには、海賊フックが待ちうけています…。いつまでも大人にならない少年、ピーター=パン!大人にならないうちに、ぜひ読んでおいてね。
青年ボクサーの挫折と再生を描く鮮烈なファイテイング・ノヴェル誕生!第25回文芸賞受賞作。
子ども義太夫語りの豊竹豆仮名太夫として、寄席に出演したのが6歳のとき。ついで落語家に転じ、三遊亭円童を名のって初高座をふんだのが9歳。文字通り“寄席育ち”の六代目円生は、寄席の世界の雰囲気を色濃く身につけていた。その魅力、情緻をきわめた語り口が、ファンにはいまなお忘れがたい正札付きの出囃しとともに鮮やかによみがえる、円生落語の独演集。
洒脱な滑稽みで聞かせる落とし噺、しとしと語りこむ人情噺。怪談噺、さらに音曲噺から芝居噺まで巧みにてがけた芸域の広さ、演題の豊富さで随一とされた六代目三遊亭円生。どれを十八番というもおろかとさえいわれた。その数多い名演からきわめつきの高座を精選して収める。古典落語の格調を守りつつ自在に展開する舌技を、きめこまかく再現。
35歳で大名跡柳家小さんを襲名、以来つねに第一線で活躍をつづけ、今や芸・人物ともに落語界の最高峰に立つ五代目。熊さん、八つァん、ご隠居、おかみさんから狸まで、円満な風貌で演じる滑稽噺・長屋噺で理屈ぬきに落語の楽しさを味わわせてくれる独演集。
はるかブルターニュにシュルレアリスムの淵源を辿り、その発展と衰亡の軌跡を検証しつつ、この特異な芸術=思想運動を広く20世紀思想史の只中に位置づける。バタイユ、レヴィ=ストロース、ラカン、瀧口修造、土方巽を視野に収めた、見晴らしのよい、刺戟的なシュルレアリスム展望。
短くてうまい言葉の名手はみんな使っている。スピーチに、手紙に、ミーティングに、活用・引用、自由自在。おまけに一年間、毎日の“ちょっといい話”を満載したカレンダー方式。語彙が倍増し、知性に磨きがかかり、話のネタが広がる、一挙三得の言葉の宝庫。あなたの言語生活が飛躍的にゆたかになる本。
プラトン、アリストテレスからバーク、カントまで、その思想の重要性にもかかわらず、本格的に論じられなかった思想家たちをも網羅した、最新の西洋政治思想の通史。
気がつけばシングル。夫なし、子どもなし、お金なし。自分は何に向いているのかまだわからない。「こんなはずじゃなかった」のにどうしよう…。天職を求めて仕事を転々としながら幸福な人生を模索してきた著者が、40代に入りやっと見つけた「かけがえのない生き方」とは。結婚や仕事に心揺れながらも、充実した人生を前向きに生きたい女性たちにエールを贈る、元気の出るエッセイ。
古代から現代まで政治思想家の全体像とその政治思想史的意義を解明する。ヘーゲルからロールズ、フーコー、ドゥルーズまで、その思想の重要性にもかかわらず、本格的に論じられなかった思想家たちをも網羅した、最新の西洋政治思想の通史。
昭和5年、一介の産婦人科医荻野久作が発表した学説は、世界の医学界に衝撃を与え、ローマ法王庁が初めて認めた避妊法となった。「オギノ式」誕生をめぐる、荻野センセイと彼をとりまく人々の愛らしくも滑稽な物語。
歴世の心経写経の名品17点を、原寸大を中心にカラーで再現。名品それぞれの全貌を、著者の新説を織り込みながら詳細に解説。空海、良寛などの名筆に、迫力満点の拡大写真で迫る。心あたたまる極彩色の経絵を、場面説明つきで多数掲載。なぜ「一切」が入っているのかなど、心経の謎と秘密を「コラム」で解明。筆者がすすめる写経の心得と写経会・写経教室のご案内。四季折々の美しい自然に抱かれた写経の寺・慈光寺ガイド。写経の原寸大お手本ー「隅寺心経」「良寛の心経」「かな心経」-の3点つき。
格調高い揮毫のお手本集!!揮毫するにふさわしい含蓄ある仏教の名言を格調高い空海の文字で再現。色紙・少字数作品を揮毫する時に必備。
園芸作業のあれこれを1月から12月まで順に紹介。芝生、草花、サボテン、樹木、野菜、果物など、300種以上の植物が登場する楽しいお話。無類の園芸マニアが、四季折々の庭仕事、花や緑を育てる喜び、自然と人間とのふれあいを、軽妙洒脱な文章でつづる。