その昔、文楽が『明烏』を高座にかけると、売店の甘納豆がよく売れた。噺のなかで甘納豆を食べる迫真の芸に、ついお客がつりこまれてーという話がある。八代目桂文楽は演題のすべてが「十八番」だった。どれも、言葉のはしばしまで一字一句ゆるがせにできぬほど磨きぬかれ、完成された一席。それを、完璧な落語芸で演じてみせた。古典落語が行きついた一つの到達点というべき、文楽落語十八番集の一冊。
洒脱な滑稽みで聞かせる落とし噺、しとしと語りこむ人情噺。怪談噺、さらに音曲噺から芝居噺まで巧みにてがけた芸域の広さ、演題の豊富さで随一とされた六代目三遊亭円生。どれを十八番というもおろかとさえいわれた。その数多い名演からきわめつきの高座を精選して収める。古典落語の格調を守りつつ自在に展開する舌技を、きめこまかく再現。
経済危機を生き抜くには、今こそ哲学が必要だ!資本主義の限界を分析し、“あるべき社会”を探った世界的経営思想家のベストセラー。
菊池寛賞を受賞した古代医学の第一人者が、眼病や歯痛、胸の患いから性医学まで、古典文芸に描かれた病気の正体をさぐり、古代の医学書などを軸に当時の医療と健康法をあかす。万葉歌人の頼った医術、『土佐日記』に見る食養生、清少納言の病の美学、『源氏物語』の“もののけ”治療、兼好法師の食養生etc。さらには首吊り自殺や溺死の蘇生法、薬物中毒の解毒法など、古代救急法にも触れた刺激的な労作。
江戸初期、北関東でひとつの村が地上から消えた。「サンリン」と呼ばれる聖なる空間で発見された老人から赤子までの骸は三百余。ここで何が起きたのか。歴史の闇に葬られた謎の“大事件”を甦らせて、高い評価をえた暗黒と戦慄の巨篇。
おれがリングで闘い続けるかぎり、あの男の魂は、死にはしない。ボクシング小説の金字塔!!第25回文芸賞受賞作。
日本語ファン、イアン・アーシー(カナダ人翻訳家)がちまたにあふれるへんてこりんな日本語を大解剖。
過剰なまでの健康志向の高まりのなか、さまざまな健康法や療法があふれ、連日のようにマスコミから健康情報が流される。氾濫する情報に惑わされず、自ら健康とつきあっていくためには何が必要なのか。各分野の専門家へのインタビューを通して、現代人の健康観を問い直し、これからの健康のあり方を模索する。
200万人以上が潜在患者なのに、治療中は60万人。40歳以上の人は一日も早く検査を!治療中の方はこの1冊で悩み・不安を解消!本書では、緑内障治療の第一人者が、検査から症状、治療法、手術法、点眼薬、内服薬の効果と副作用までを、図解と写真を多用して、わかりやすく解説。
空前のベストセラー『プラトニック・セックス』の秘密に迫る!衝撃的カラー写真150余点一挙公開。
白衣を着ないで診察するぼくのスタイルは、できないことがたくさんありますという無言の表明ですー。患者に対して、医者に過度の期待をするな、と警告する若き精神科医・伊波真理雄。自らの過去をさらけ出し、患者と本音で対峙して見えてきたものは、いったい何だったのか。感動のルポ。
あめあめ、ひまひま、ひまだからたいくつ…。だだっこライオンは、どろんこだいすき。ペラおばさんは、おおこまり。
本書は、著者の母による介護をめぐる季節の随想と、ホームでの読みきかせの実践、また毎月の季節や行事にふさわしく、お年よりに喜ばれた本のリストをあげている。
英語の音はただ聞き流しているだけでは、いつまでたっても聞き取れないし、話せない。正しい発音は「習うより慣れよ」ではなく「習ってから慣れよ」。理屈で分かってから声に出して練習しよう。本書は、言語習得の臨界期を過ぎた中高生から中高年まで、すべての英語学習者におくる、英語音声学の精鋭による発音&聞き取り上達のための最強の指南書である。
障害をもつ子どもだけでなく、手指の動きがぎこちない、縄跳び・水泳・ボールやマット運動が苦手など、不器用な子どもはたくさんいます。人間の動きの基本から見直し、スムーズな動きをつくる、わかりやすく楽しい運動がいっぱいです。
人を動かす・部下を育てる・やる気を出させる。10のリアルなセッションで学ぶ本当に使えるスキル。