本書は、理工系大学・短大の初学年生用の力学の教科書ないしは参考書として書かれたものである。本書の目標は従来の力学の体系にとらわれることなく、対象を身近にある基本的な運動に限定し、運動方程式をたて、それを解けるようにすることである。
浮世絵研究の先覚者として知られる著者が、直接北斎を知る人からの聞き書きや北斎自身の書簡等を素材に、画狂人を号した北斎の生活、著作、家族、門人のことなどを克明に記す。北斎についての基本文献といわれる貴重な書。詳細な注・解説を付す。
母がいるホスピスで僕は子供の頃高原で遊んだ少女に再会、彼女は虫を一匹一匹つぶすように刺繍をしていたー。喘息患者の私は第三火曜日に見知らぬ男に抱かれ、発作が起きるー。宿主を見つけたら目玉を捨ててしまう寄生虫のように生きようとする女ー。死、狂気、奇異が棲みついた美しくも恐ろしい十の「残酷物語」。
これは小説なのか、随想なのか、叙事詩なのか、はたまた証言か、いや年代記かと問われても…文学のジャンルに引かれる国境線の存在を、わたしは信じない。
父との対立、家出、援助交際、整形、アダルト・ビデオ出演、中絶…。飯島愛が28歳の誕生日に出版した自伝的エッセイ。危うい少女が彷徨った魂の軌跡が克明に綴られている。
妥協を許さない一期一会の空間創り。茶室と露地づくりに必要な数寄屋の技法。三年間の取材によって今、明らかにされる平成の工匠、三十六人からの技のメッセージ。
空前の災厄続きに、人心が絶望に打ちひしがれた暗黒の江戸天明期、大空を飛ぶことに己のすべてを賭けた男がいた。その“鳥人”幸吉の生きざまに人々は奮い立ち、腐りきった公儀の悪政に敢然と立ち向かったー。ただ自らを貫くために空を飛び、飛ぶために生きた稀代の天才の一生を、綿密な考証をもとに鮮烈に描いた、これまた稀代の歴史巨編である。数多くの新聞・雑誌で紹介され、最大級の評価と賛辞を集めた傑作中の傑作の文庫化。
1日たった2ページの学習で合格間違いなし。1週間ごとに、予想問題で実力をチェック。実戦形式の模擬試験で総仕上げ。CDで聞き取り試験対策もバッチリ。4級の必須単語・熟語もCDでらくらく習得。新正書法対応。
故郷とは、人に何をもたらす場所なのか?「読む者をリングに立たせる」と言われた迫力満点のボクシング小説でありながら、人と風土との関わりを深く見つめた傑作ー故・江藤淳氏が選後評で「いつの間にか引き込まれていた」と語った、第25回文芸賞受賞作『汝ふたたび故郷へ帰れず』を筆頭に、晩年を迎えた父の“記憶の痛み”に触れ、それに応える息子の姿を描いた佳編『スピリチュアル・ペイン』、そして小説現代新人賞受賞のデビュー作『プロミスト・ランド』までを収録。稀代の歴史作家・飯嶋和一の現代小説すべてを収めた価値ある一冊。
「“失敗”こそ伏せ込み!」やる気になったり落ち込んだり、泣いたり笑ったりしながらも、“現場”にこだわり続けた奮闘記。
世界的ハーバリスト、ジニー・ローズの長年の研究と実践の成果が結実!375種類もの精油&ハイドロソール(芳香蒸留水)が作られるハーブを徹底的に解説。
ひょんなことから平穏な日常が一変してしまう人間社会の不条理を、ユーモアと鋭い批評眼で綴るチャペコマニア待望の短編傑作集。スペイン市民戦争やナチスドイツの台頭、歴史上の侵略者を皮肉る寓話や警句は、混迷を深める世界に生きる21世紀の全人類必読。
坂本龍一のアレンジも素敵だが、真理ちゃんの歌詞とメロディーのコンビネーションがとてもいい。子供のころから海外のヒット曲を聴き込んでいない限り、こういう感覚は身につかない。歌唱力がこの段階での課題だ。
戦後詩を主導してきた3人の詩人、詩論家が、討議を重ねて選んだ代表詩選。未来に手渡す戦後詩の名篇がこれだ。巻末に鮎川信夫の急逝の直前に行われた記念碑的討議を収載。
故郷をこよなく愛するとともに、世界の多様な風景・風俗を愛したチャペックは多くの旅行記を遺している。その優しくユーモラスな筆致は、深い悲しみと叡智を底に秘め、世界中に今もなおファンが多い。本書は1929年スペイン周遊の際に書かれた旅行記。ラテン、イスラム、ユダヤ、ジプシー、バスク、そして闘牛やフラメンコ…様々な民族や風物の混交する面白さ美しさに魅せられた心躍るエッセイ。
昭和5年、一介の産婦人科医荻野久作が発表した学説は、世界の医学界に衝撃を与え、ローマ法王庁が初めて認めた避妊法となった。「オギノ式」誕生をめぐる、荻野センセイと彼をとりまく人々の愛らしくも滑稽な物語。
分数はたし算から入ってはいけません!宮本式・強育メソッドで、「分数の壁」をぶち破れ!!