35歳で大名跡柳家小さんを襲名、以来つねに第一線で活躍をつづけ、今や芸・人物ともに落語界の最高峰に立つ五代目。熊さん、八つァん、ご隠居、おかみさんから狸まで、円満な風貌で演じる滑稽噺・長屋噺で理屈ぬきに落語の楽しさを味わわせてくれる独演集。
日本と中国の歴代の名品50余点を肉迫接写し集大成した。その集成は、単に般若心経の変遷史のみならず、祈りと信仰の航跡を現わしている。そしてまた限りなく美しい。美しい写経と、写経する美しい心。本書は、その1300年の軌跡を捉えてあまりある。信仰と美の般若心経。
人類滅亡後、地球を支配している魔族たち。その中で、長年にわたり争いを続けているドルゲン帝国とバッフ帝国は、お互いの戦いに終止符をうつべく代表者戦を行うことになった。しかし、ドルゲン帝国の国王ロックウェルは、親衛隊にバッフ帝国のピュアストーン破壊を命令。それを防ぐため、バッフ帝国の国王ブーリバは伝説の剣バランティア探しを始めた。さて、ピュアストーンの秘密とは?伝説の剣バランティアの力とは?そしてこのドラマの勝者はいったいどちらなのか。あの名作『ラストハルマゲドン』『ブライ』を生んだ名ゲームデザイナー飯島健男の傑作小説。ゲームの楽しさが小説になったRPG感覚の壮大なストーリーが、ここから始まる。
いい仕事をする人ほど情報に強い。新しい企画を立てるにも、的確な判断・決断を下すにも、結局は情報力がものをいう。新聞の読み方からニューメディアの生かし方、読書法、人の頭(ブレーン)のつかい方まで、即仕事に役立つ情報収集・活用ノウハウの決定版。
冬のワシントン空港を離陸した旅客機がポトマック河に墜落。身元不明の遺体がふたつ残された。オーソンとリリー。遺体の確認作業がすすむなか、偽名を使って搭乗していたふたりの情事が白日のもとにさらされた。残されたものたちは、最愛のパートナーを失なった悲しみとその不実を知らされた怒りとにおそわれる。夫を亡くしたヴィヴィアンと、妻を失なったエドワート。それまで何の接点もなかったふたりは、それぞれの失なわれた夫婦生活に潜んでいた真実を確認していく…。「ローズ家の戦争」の著者が精細に、そして劇的に描く愛と背信の物語。
モザンビーク沖の小さな島国セント・メアリー。かつてはヤバい渡世をしていたハリーも、いまはおとなしく優雅な愛艇を操ってチャーター船業にいそしんでいる。ある日、怪しげな雰囲気の二人組が現われ、危険な岩礁の島へ案内させて海中から何かを引き揚げる。この謎の品物は何なのか?息つくひまもない危機と冒険の連続。
映画・X線・核兵器・テレビからCGへ、新しい光の発明と発見で現代は幕を明ける。速度と美という、先端テクノロジーがもたらす全く新しい感性に、技術の粋を集約する建築はどのように照応してきたか。時代の精神と感受性のダイナミズムを、建築空間に探究する総合文化論。
真っ赤な装束に身をつつみ朱色の号外を売りさばいた男、現代ジャーナリズムのルーツを探る、痛快幕末ハードボイルド。
この小著は、「日本のフレーベル」、「日本の幼児教育の父」といわれる倉橋惣三の理論の解説とその実証的研究を目指しています。
「これこそ、ジムにふさわしいわ。」クリスマスのまえの日、デラは夫のジムへのおくりものを買うためにだいじな髪の毛を切って売ってしまいました。そして、ジムもまた…。若い2人の愛の物語「賢者のおくりもの」をはじめ、ゆかいでちょっと悲しくて、意外な結末を楽しませてくれる、オー・ヘンリー傑作短編集。
どのような表現でも、それを生み出した時代背景を背負っているのではないかー。現代世界を代表する建築家37人の作品を語りながらその思考を探り、ポストモダンの言葉と共に多様な価値観の時代を現出した戦後を、新視点から検証する。
核大国の核実験場にされつづけ、冷戦後の今日も米ソ核戦略の主舞台となっているアジア・太平洋。核戦略の主役、巡航ミサイルはなぜ野放しにされているのか。日本など沿岸国に何ができるのか。海洋と宇宙を人類共有の財産にするには?世界の科学者が、太平洋を文字通り「平和の海」にするための道を明らかにする。