幼稚園に勤める妻が上司に受けた理不尽な仕打ち。夫は妻を救うために徹底的に闘うことを決意する…いじめの問題と夫婦愛について全ての人に問いかける感動のドキュメント。
戦争と革命、植民地主義、帝国主義、全体主義、民族浄化と難民(亡命)、合理化の進展の帰結としての意味喪失と自由喪失、核戦争、経済危機、環境破壊等々-。本書は、20世紀前半ーとくに1930年代ーのこのような危機によって触発されたり、あるいはそれへの対応として結実したりした10名の政治・社会思想家を扱った論稿からなっている。
本書はこれから真空技術を利用して新たな製品の開発を計ろうと考えているが、日常の業務に追われ、じっくり真空技術を学習する余裕がない方々のために、真空とはなにか、真空を作るにはどのような容器が必要なのか、どのような材料が真空装置には適切なのか、どのようにしたら目的とする真空状態が得られるのか、などを短時間で学習することができるように編集したものである。
第一次大戦への日本の参戦は日本に、そして世界に何をもたらしたかー。国内海外の膨大な一次史料を駆使し、外交と軍事作戦の連係に焦点をあてたはじめての実証的研究。
元CIAベイルート支局長フランク・ホフマンの息子サムは、ロンドンで財務コンサルタントをしていた。ある日、突然訪ねてきたフィリピン人が残していった、半裸の女性惨殺死体の写真が彼の感情を揺さぶった。謎のアラブ人実業家の背後に立つ人物は?闇はバグダッドへとつながっていた。
本書では、著者の西周・東周時代に関する研究をまとめた。
ある日、風の女神が男の足に接吻する-ラテンアメリカ直送、奇跡の空間に捧げる151話。
山吹や蛙とびこむ水の音。元禄のシュルレアリスト=其角を中心に、詩(俳諧)と小説の創造と交感の現場に参入。古典味読の長編エッセー。
本書では三島由紀夫を通して「日本の近代とは何か」を明らかにし、オウムを通して「日本の近代以後とは何か」を考える。その際、近代化に深く関わる空間と時間を「象徴的な空間」「神話的な時間」と措定し、それぞれに「バルコニー」という建築と「転生」というシステムをあてはめる。では、この二つの基軸が交錯するところに、一体、何が浮かびあがってくるのだろうか。
中国大陸の最前線。台湾出身看護婦の必死の看護で瀕死の重傷からよみがえった陸軍軍曹神島は炎の恋の虜に-。スパイの疑いで襲いかかる冷血無情の憲兵。残虐なリンチで明日は殺害されると予知した前夜、嵐をついて獄舎から脱走、香港・マカオと流転する若き男女の運命は-?命も故郷も捨て異国女性との恋に殉じた、反骨の勇士の物語。
一生で10個ぐらいしか卵を産まず長い間、子の世話をするダイコクコガネ。逆にコウモリガは一万個もの卵をふりまく。なぜ、昆虫はここまで増え広がったか。保護色や擬態、越冬など、驚くべき能力を描く。
本書の第1部では、「道新Today」の人気連載を加筆、収録。人はなぜ北を目指したのかーレンズとペンで描く32組の移住生活を紹介した。第2部では、北海道への移住をサポートする民間団体「私設北海道開拓使の会」の活動報告と、札幌に移り住み、会を盛り上げる6人の座談会。北海道の中からは見えにくい北海道の魅力を考える。