現地の本拠地、LA録音の通算11枚目のアルバムになるわけで、もうすっかりベテラン・アーティストですな。AORサウンドをベースに、安定した作品とヴォーカルをきかせてくれますが、その安定感がもの足りないというのは、ないものねだりでしょうか。
アメリカの空気がすっかり身についたようで、自然な雰囲気で曲をつくり、歌っている。セカセカしたところのない、良い意味のルーズさがとても心地いい。詞がアメリカしてて、これもまた良し。(8)(9)のカヴァーもなかなかで、特に(8)は目から鱗の面白さ。
例によって、ロサンゼルスで現地のミュージシャンを使ってのレコーディングだが、それが強調されて、この人の歌が身につけてきた女性としての視線やシンガーとしての技量が見逃される傾向にあるのが惜しい。女性ヴォーカルものとしては秀作の1枚なのに。
2年ぶりのアルバムは、やはりミュージシャンであるダンナ様との共同プロデュースで、ロス在住のため、曲作りも含めてすべてロスで行なわれた。女として、妻として、母として、そして人間として彼女の日々から生まれた作品が、ごく素直に歌われている。
飯島真理を広く世に知らしめた「愛・おぼえていますか」をはじめ、アニメ作品『超時空要塞マクロス』の“ミンメイの歌”を集大成したメモリー版CDアルバム。過去のLP未収録の分も新たに加え全14曲。美樹本晴彦が描くイラスト集もついた特別編。
美しい花々とその花を囲む大自然を映像化した、NHKの番組「花の百名山」。本作は、“心の作曲家”といわれる元道俊哉が監修した、同番組のサントラ盤。アコースティック・ギターの壮麗な音色を中心に、生楽器の持つ暖かさが心に温もりを与えてくれます。
おきゃんだったお嬢さんが、ふと気がつけば“ウーマン・イン・レッド”に。その心意気やよし、だよね。声質でどうしてもかわいらしくなっちゃう、そのへんを心底好きらしいポップ・ファンク路線とどう折り合いつけるか。がんばったね。