「よかったさがし」はしあわせさがし-みなし子ポリアンナの行くさきざきに、大きくひろがるしあわせの輪。
家の神をめぐる諸相。エビス・大黒、納戸神、厩神、井戸神など古い家屋の裏側に祀られる神々の象徴的意味を、各地の儀礼・伝承・神話に探り、日本の民俗信仰の特質を明かす。
現代の詩神はなぜ衰弱したのか? 感情の砂漠化に対抗して、永瀬清子からオクタビオ・パス、写真論まで、しなやかな詩心によって織られたエッセー27篇。
自衛隊を担う防大一期生の素顔と肉声。三浦半島の、かつて小原台と呼ばれた高台にある防衛大学校。自衛隊幹部の養成を目的に創立されて33年。その歴史と意義を背景に綴る一期生のヒューマンドキュメント。
いじめが、子ども世界だけの現象だと思ったら大間違い。企業もマスコミもいじめに満ちている。いじめ問題を掘り下げれば、そこにありのままの日本人像が露出する。「いじめは許せない!」という口先だけの道徳批判の不毛さよ、さらばさらばー。
本書は、生命現象の全体を学的に基礎づけ、顕微鏡のなかの世界とあるがままの人間の現実感覚とを架橋すべく、生物学と人文諸科学との境界領域を中心に,長年研究をつづけてきた著者最近の論文・対談をあつめたものである。細胞の起源、意識の発生、構造主義を論じながら、オパーリン、ポルトマンから西田幾多郎、ユングまで、数かずの領野を縦横に渉猟し、多様なコンテクストから生命の意味を読みとろうとする著者の姿勢は、刺激にあふれている
元オリンピック選手も失業労働者も、イギリス貴族もインディアンも、さらにはバーレスクの踊り子まで、世界60カ国から2,000人が馳せ参じた大賞金ウルトラマラソン。ロスーニューヨーク間5,000キロ、3カ月の行程にどんな冒険と人間ドラマが待つのだろう?これぞ“面白い”小説の見本と激賞された気宇壮大、爽かな感動を呼ぶ傑作。
炎熱と豪雨のモハーヴェ砂漠、酷寒のロッキー越え、シカゴではカポネの一党が待ちかまえている。アメリカはいかにも広い。サーカスを引きつれ、町々でギャンブルに応じつつ、不況をはねとばすような陽気な集団がアメリカ大陸を横断する。猥雑なほど人間的にランナーたちが日一日と心に珠を得て、いまゴールに近づいて行く。
この巻では、神戸から名湯で名高い有馬、そして三田へと路線を延ばし、更に要の地点・鈴蘭台から分岐して、三木・小野・粟生など東播地方とも便利に結ぶ神戸電鉄の全てを紹介する。
健康で美しい髪への想いをこめて。髪のもつ文化的意味や生理的機能の重要性を考える。