半月ほど前に、藤原兼家が捕らえた兎は全身黒い毛で覆われていた。しかし、この兎、奇妙なことに日ごとに白い毛に変わり始め、その上人語を話し出したというのだ。「晴明を呼べ」と…。『嫦娥の瓶』など全9篇。晴明と博雅が活躍するシリーズも、遂に第15弾!もちろん蘆屋道満や琵琶法師・蝉丸も登場。
2月末、碧は大樹の実家・風花館を訪問する。好物で歓待されたことを嬉しく思っていたら、大樹の祖母が寝込んでしまい!?季節はめぐり3月。大学卒業が近づき、勤務先となる学校では研修が始まった。ある日、帰宅すると父親のつくった肉じゃがが食卓に。「ゆきうさぎ」のレシピでつくったそれを食べながら、碧はある報告をするー。けじめと新たな出発の第9巻!
真冬の雪浜家。屋敷内の不穏な空気に、依頼を受けて訪れた、深山木秋、座木、リベザルが見たものは?涸井戸の出火が口火となり、雪浜家の人間に次々と襲いかかる殺意。しかし秋には、殺意の目的が見えてこない。村人が信じる“座敷童子伝説”は、フェイクなのか?手がかりか?心を震わす、シリーズ第6弾。
本書は、それまでのポターの絵本よりも、さらに幼い子ども向けに書かれました。最初『モペットちゃんのおはなし』と一緒に、折りたたみ式パノラマ絵本の形で出版されましたが、傷みやすかったため、1916年からは普通の形で出版されるようになりました。このお話は、ポターの担当編集者の幼い娘の「ピーターラビットはいい子すぎるから、今度はほんとうに悪いうさぎの話が読みたい」という注文にこたえて作られました。1906年刊。
本書には、長く語り継がれてきた日本と世界の名作・童謡が24編入っています。久保純子さんによるドキドキわくわくするお話のよみきかせと楽しい童謡が、日常では味わえない物語の世界へとお子さまをいざなってくれることでしょう。童謡は、それぞれの物語の歌や、物語に関係のある歌が入っています。
憧れのお姫様Mに挑戦し、22歳年下のウリセンとの恋に溺れる日々-。佐藤優氏との特別対談も収録。
才人が元の世界へと帰るための方法を探してあげたい。でも、才人に帰ってほしくない。二つの気持ちに戸惑うルイズ。一方、里心がついた才人だったが、ハルケギニアで仲良くなった人たちを見て、心が揺らいでいく。「こっちの世界にいてもいいんじゃないか」と思い始める才人。そんな折、女王アンリエッタより、ロマリアへと来てほしいと連絡がくる。“虚無の担い手”であるルイズとティファニアへ伝えることがあるというのだ。それは、“虚無”に関する重要な秘密だというがー。アンリエッタの、ロマリアの意図は何か?ガリア王ジョゼフの思惑はー?大人気の異世界使い魔ファンタジー、急展開の第13弾。
全力で生きる。ただそれだけ。読むと元気が出るシリーズ最新刊。第十一回文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品。
本書は、『失われた庭』と並ぶ代表作のひとつであり自伝的要素の強い作品。兎を主人公とし、神と呼ばれる、見えない存在との極めて精神性の高いやりとりと、その背後に見えかくれするこの世的なもの。迷いと戸惑い。絶対的な愛。「不滅の少女」と呼ばれた著者の真骨頂、初の文庫化。
この世界が用意するのは、思考停止のハッピーエンドだ。静かな諦観とともに人生を受け入れ、無為な戦いを放棄するーそんなハッピーエンド、私はいらない。安住を拒み続ける女王が新たに狙いを定めた先は、新宿二丁目ウリセンバーでセックスを売る男の子たち。お金で買った彼らとの関係に、本物の恋愛は生まれるのか?欲情地獄のさらなる深みに到達した、飽くなき絶望の放浪記。
ドン臭い「ノロ子」、とにかく地味な「ジミー」、将棋命の「劣化版」、影の薄い「美白」、不気味な「タロットオタク」、一匹狼の手代木麗華を寄せ集めた修学旅行の「ぼっち班」。問題児・手代木に振り回されるうちに、「ぼっち」たちは青春をかけて走り出していた!切ない真実がラストで明かされたとき、この物語はまったく新しい物語に生まれ変わる。ミステリー界の新鋭白河三兎最新作!