雪深い北国の森に、ようやく春が訪れようとしているある晩、森の動物たちが、ふきのとうのまわりに集まって、楽しい祭りが始まります。そして…。
ひろいみどりのくさはらで、「ねむいよ、ねむいよ、ああねむい」むにゃむにゃいっているのは、だれかしら?それはね、ながいみみがじまんの、のうさぎさん。
わーい。あしたは、うみ!みんなうみははじめてで、ワクワクおおよろこび。おおかみがぶりはうれしくて、なかなかねむれません。ゆうびんうさぎは、ベッドのうえでおよぎのれんしゅう。ほかのこどもたちもきっと…はやくあしたになあれ!
名作でつづるおはなし動物園!小学校低学年から中学年向。
おちちを、おなかいっぱいのんだ子うさぎたちは、お母さんうさぎのおなかでねむっています。お母さんうさぎの大きなみみは、ねむっているあいだも、みぎに、ひだりに、たえずうごいています。「これは、きけんな音だ」「これはあんしんしてもよい音だ」と、どんなかすかな音でも聞きわけることができるのです。でも、静かにまちぶせして、うさぎをねらっているきつねには、なかなか気がつきません。お母さんうさぎは、いつ、気がつくでしょうか、きけんからのがれることができるでしょうか。
学校のゴミすて場でひろったなぞのラブレター。だれにだしたものか?怪盗アンパンのねらうものはなにか?つぎつぎおこる怪事件。
りんかい学校で、うさぎのとっぴんは、ながれぼしをみた。そして、つぎのあさ、とっぴんは、プリンプリンの、ふしぎなかいじんを、はまべでみつけた。どこからきたのかな?
花びんをこわしたのに、ごうじょうでごめんなさいを言えないスザンナ。ほんとうのなみだを流したビロードの子うさぎ。おもちゃと子どもの愛情をあたたかく描いた傑作2編。
エミちゃんは、学校のかえり道、小さなマッチばこをひろいました。それは、はこの底に草はらの写真がはってある、ちょっと変わったマッチばこでした。ところが、とつぜん、写真の中の草はらがゆれ、なにか黒いものが動きました。よく見ると、それは黒いうさぎでした。うさぎは、エミちゃんをさそうように草はらの中に姿を消しましたが…。
あたし、宇崎さやか。東京都内の、とある女子高、2年。トモダチは、みーんな、あたしのコト、うさぎって呼ぶの。苗字のせいもあるんだけど、あたしの、ぴょんぴょん、はねっかえりなイメージが、実に“ウサギ”なんだって。あたしね、モデル・クラブに、所属してるんだ。最近なんて、とあるテレビ番組に、チョイ役だけど、出演しちゃったり、して。そのとき知りあった、番組のディレクター、32歳に、あたし、恋しちゃったの!
夕食配達サービスのうさぎ屋の料理はとてもおいしいのです。キャベツ畑のとなりにすむ若い奥さんは、そのおいしさのひみつをぬすもうと…。表題作ほか、「春の窓」「星のおはじき」「サフランの物語」を収める珠玉短編集。