酔っぱらいのくどい話に調子を合わせている『うどん屋』の気持ちは、下戸のやるせない気持ちに近いものがある。この酔っぱらいのからみ方が堂に入っている小さんだ。能天気になっていく酔漢、商い人の悲哀とが交錯する。『化け物使い』も聞かせる。
遂に登場。“たべあるき”25年の集大成。おいしい店の三要素「料理」「居心地」「値段」にダイヤモンドが輝くランキング。
選りすぐりの探偵たち40人が、舌と足で蒐集した「ネットには載らない」、「フランス人には分からない」情報を一挙に開陳。
とにかく明るさに満ちている。もともとは桂つく枝として親しまれていた五代目・文三の、2009年12月のヨシモトホール大阪における高座を収録。関西らしく“そば”を“うどん”に替えた「時うどん」と、恋わずらいをテーマにした、特に関西で人気のある「崇徳院」を個性あふれる表現で演じる。
ハルメンズと言えばサエキけんぞうや上野耕路が在籍していた約30年前の伝説のニューウェイヴ・バンドだが、初音ミクが歌うとあら不思議、ポジティヴな未来感いっぱいの現在進行形ポップスへと見事に蘇生。サエキも自ら太鼓判を押す、数多いボーカロイドものの中でも白眉作。
大好評「そば」に続く第二弾!!「平家落人伝説」と秘境の“そば”や全国各地のうどんの名店を紹介。
「麺店」開店の心得から開業にいたるまでの具体的な手順、手続きを、数多くの図表を使ってビジュアルに解説。あなただけの個性的な店づくりのポイント、お客様を引きつける「自慢の一品」の開発法、儲かるメニューの構成から値づけのポイントまで、著者独自のテクニックを余すところなく大公開。
創業一〇〇年を超える牛丼の老舗・吉野家。築地市場の小さな店舗を足がかりにチェーン展開を進めるが、無理な出店がたたって一九八〇年に倒産。しかし、ここから奇跡の復活が始まった。安さを追求して失った「おいしさ」を取り戻すことで客足を伸ばし、一〇年目には株式店頭公開、二〇年目には東証一部上場を果たす。そして二〇〇一年夏、牛丼並盛二八〇円という新価格をスタートさせる。それは同時に、吉野家という会社を変える革命であった。安部修仁社長のインタビューを中心に、吉野家の復活と躍進の秘密をさぐる。
フランス料理は美味しい。中華料理も旨い。しかし、栄養のバランスを欠き、健康にはよくないと言われる。いま、欧米人の注目を浴びている食品が、日本の乾物である。健康に、ダイエットに、効果があるというのである。そして、日本人の食生活を支えてきた乾物には、豊かな自然と歴史が育んできた人びとの知恵が結集されている。料理に多少の時間を要するが、身体にはいい。そして、乾物の再評価は、「おふくろの味」の復活でもある。保存食品として発達してきた乾物が健康食ブームのなか、いま、新たに注目されている。
人間の本来の姿は遊ぶ事だと説きながら、そして生き続ける人間の面白さと悲哀を描いた最後の文士団鬼六。珠玉の自薦エッセイ集。
678人の修道女の人生と脳を対象に、老化を多角的に研究するー。1986年にはじまり現在も進行中の「ナン・スタディ」はアルツハイマー病研究に多くの成果をもたらした。若年期のすごし方が老年期にどう影響するのか、アルツハイマー病の発病と発症の不一致の原因、さまざまな老化を防止する要素。このかつてない研究に、修道女たちは喜んで協力と献脳を申しでた。献身的で温かな“ファミリー”とともにすごす修道女の充実した日常が、単なる長生きではない「高齢という生き方」を問いなおす。最後まで充実したよりよい人生を歩むための、示唆にとんだ報告。
本当の「日本の洋食屋」さん-すきやき、コロッケ、カツレツ、オムライス、アイスクリーム…。文明開化を皮きりに日本に浸透していった西洋料理が食べられる伝統あるお店を紹介。紹介した全てのお店の地図付き!日本各地に伝わる伝統の和食-深川飯、シト、鯛まま、とんぶり、ムツゴロウの蒲焼き…。日本の昔からある和食、伝統食。各地で大切に守られている味が食べられるお店を紹介。
「山の湧き水」のエッセンス、父の作った「小麦」でパンを焼く。ただのおいしいパンとワイン好きから、いつの間にか自分のルーツに引きずられ、国産小麦と天然酵母のパン屋ワルン・ロティを開業。父の開発した小麦「こゆき」の故郷、岩手から始まった麦畑との付合いや、自家製の酵母とこゆきの出会いが香り豊かなパンを生み出すまでなど、食卓とパン屋と畑を結ぶ味わい深い物語。