帯広の豚丼、三陸うに弁当、下町の特大ステーキに沖縄そば。食をめぐる痛快エッセイ、デザートに美食漫画もどうぞ。
中学二年生の淑子は、市営斎場の真ん前に建つ祖父母の店の手伝いをつづけていた。ある日、父親の中学時代の同級生が急死、クラスで一番うるさい男子も暴走族の親戚が事故で亡くなり、通夜が行われることになった。やりきれない気持ちで暖簾をくぐる人たちがそっと伝えてくれる、あたたかくて大切なこと。
安曇野・穂高で地元神楽衆の舞い手が刺殺される。遺体の耳は削がれ、「S」の血文字が残されていた。数日後、二人目の被害者が。死の間際、彼女は「黒鬼」と言い残した。鵜飼見物に石和を訪れていた桑原崇と棚旗奈々は、フリー・ジャーナリスト、小松崎に呼び出され、事件現場へ向かう。筑前博多近郊の古代海人・安曇族が移り住んだという地で起きた哀しい事件の因果を桑原崇が解き明かす。QED長編。
中学二年生のよっちゃんは、祖父母が営むうどん屋『峠うどん』を手伝っていた。『峠うどん』のお手伝いが、わたしは好きだ。どこが。どんなふうに。自分でも知りたいから、こんなに必死に、汗だくになってバス停まで走っているのだ。おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん。そして『峠うどん』の暖簾をくぐるたくさんの人たちが教えてくれる、命についてのことー。
“死神うどんカフェ1号店”での亜吉良との出会いをきっかけに、きちんと生きていこうと決めた希子。その矢先に、命の危険が迫っていることを告げられて!?思いがけず差しのべられた救いの手。さまざまな人のあたたかな思いが、希子の押し殺していた感情を呼び覚ます。
なんという目をした男なのだー。吉之助の目を見た者は誰もがそう呟いた。下級武士の家に生まれた西郷吉之助は、貧しいながら家族や友に恵まれて育つ。のちに大久保利通となる正助とは、素読をし、相撲を取る郷中仲間だ。島津斉彬の雄姿を間近に見た吉之助は、いつの日かこのお方にお仕えしたいと焦がれるようになる。時は幕末。夢かない、藩主・斉彬のお側仕えとなった吉之助は、名君と心を一にし、江戸に京都に飛び回るようになる。激動の青春編!
沖縄県代表「おもろ」、石川県代表「のとだらぼち」、山形県代表「もー吉」、秋田県代表「太平山酒蔵総本店」…。東京には、故郷の懐かしい味、旨い酒を出す店がたくさんある。豆腐よう、いしりの貝焼き、いもご煮、きりたんぽ鍋など、その土地ならではの料理を食するのは、都会に行き交う人々にとって何よりの楽しみ。本書では、東京にある47都道府県を代表する味の店イチオシの料理と酒を紹介する。店主、そして店に集う人々の話と著者の思い出が交り合い、故郷の風景が蘇る。
地元のグルメ案内人と行く大阪、本当に美味しい40軒!鶴橋、天満、法善寺横町、お初天神でも食い倒れ〜
朝っぱらから風呂入って酒飲んで寝る!『孤独のグルメ』原作者による孤高の朝活グルメ!前代未聞の朝風呂×朝酒エッセイが全10話。
2年前、命を危険にさらしてまで助けた男の子ー北村栄が自殺未遂をくり返していることを知った希子と亜吉良。ふたりは栄に会いにいくことに。そこに“死神うどんカフェ1号店”の臨時の従業員、谷風雅が死神としてあらわれて…。大人気シリーズ第3弾!
商売より味。頑固な祖父は、新しい料理屋に団体客を取られても黙々とうどんを打ちつづける。そんな折、五十年前の大水害の翌日、路上で素うどんをふるまった若い職人がいたという投書が新聞に載った。淑子はその「希望の味」を知りたいと願う。出会いと別れに寄り添うあたたかい味が沁み込む極上の物語。
「商品のモノマネ=悪いこと」はウソである。モノマネは原則自由。ただし、“ルール”を知って、という前提がある。まずは知的財産に関する法律を理解する必要があるのだ。アイデア、デザイン、ブランド、著作物-様々な判例をもとに「やっていいモノマネ、やってはならないモノマネ」の見分け方や、これだけは知っておきたい特許・知的財産権の知識をわかりやすく解説。
ロケ弁から故郷・富山のなつかしラーメン、お宝喫茶のモーニングまで。「食に対して霊感が働く」と女優はうそぶく。出会うべくして出会った“うまうまなモノ”を相手に、文を書き、イラストを描き、写真を撮る!くいしん坊パワーを凝縮。私的な食べ歩きメモを基にした傑作グルメエッセイが待望の文庫化。
五十年前の大水害の翌日、若いうどん職人が路上でふるまったうどんは、まずくて、おいしくて、希望の味がした。空襲から、まだ十数年しかたっていないのに。一面の焼け野原からせっかくみんなでがんばって復興したのに、今度は一面の海になってしまって、やり直し…。それでも、ひとびとはくじけなかった。いま一生懸命に生きているひとたちを、あたたかく、そして力強く包み込むー。極上の物語は、静かに最終章を迎える。いま届けたい希望の物語。
時給はいいけど、仕事はキツイ。ここで働く若者たちが、抱える事情はさまざまで…傑作牛丼屋エンタテインメント!
東京で育ち大阪で働いていた「うどんより蕎麦が好きだった男」が、ある日、香川の奥地で「本当のさぬきうどん」に出会ってしまった。さぬきの畑の中で怪しいセルフ店(うどん屋)を巡ってオモシロ夫婦と二歳の娘が極ウマのうどんを食べまくる。宝探しのように楽しく、笑ってしまうくらいうまい、さぬきうどん食べ歩き大爆笑グルメレポート。
門外不出、鉄壁の名店の門をここまで開けた!「本当は出したくなかった」奇跡の30店。