本格的なライヴ作としては初の試みで、10年間の活動を集決算したような選曲、内容になっている。全精力を傾けて、完璧なスタジオ作を提供してきた人だが、ここでもその姿勢が貫かれ、ライヴの熱気を伝えつつも、ライヴとは思えない完成度を誇っている。
2006年11月発表の6thアルバム。「爽健美茶」CMソング「Go my way」やフジテレビ系ドイツ・ワールドカップ・テーマ曲「STARTLiNE」など、話題曲が満載。1度聴いたら忘れられないメロディのインパクトの強さはさすがだ。
リリー・フランキーと安めぐみによる音楽ユニット、リリメグ。リリー・フランキーがElvis Woodstock名義で作詞・作曲・ギター演奏を担当し、安めぐみの歌声とともに極上の“癒し”をお届けする。
メガネ着用後、路上ライヴでのCD売り上げが3倍増になった逸話でおなじみのシンガー・ソングライターの5枚目のシングル。冬らしいムードのラブ・ソング(1)(3)、男子視点でのラブ・ソング(2)ともに、混じり気ない詞世界をそれ以上に混じり気ない特徴的歌声でまっすぐに歌い上げている。
日本を拠点に活動する女性二胡奏者の多面性を表現した一枚。融和をテーマにしたタイトル曲を含む自作曲に話題の「風林火山〜異郷情〜」、クラシック、祖国中国の民謡などで構成されており、やさしく切ない二胡の響きは心のささやきのよう。「燕になりたい」では自らヴォーカルも担当する。
グリーグの小品もそうだが、シベリウスの作品も演奏会でアンコール演奏されるとその良さに感服することが多い。つまり、多くの人は喰わず嫌いなだけなのである。このセットは傘下のレーベルから個々の演奏を引っぱり出してきてまとめたもので、録音年や演奏の傾向にばらつきはあるものの、価格も考慮すれば記念の年にはふさわしい。ヤルヴィやマリナーらのソツのなさは知られているが、ヤラスの指揮したものが独特の風味があって印象的だった。録音データがおおざっぱなのは仕方ないにしても、取り出す際のことを考慮してディスク番号はもっと大きく印刷してほしい。
バービーボーイズの最後のオリジナル・アルバム。同年に発表された同名の映像作品までが併録された豪華な2枚組で、サウンドとビジュアルの両面から彼らの才が堪能できる。
2006年にイッセー尾形の招きで初来日し話題となった、12人編成のオーケストラと男前の歌手によるルンバ・アルバム。その音楽や歌唱スタイルの豊穣さ、甘さ、楽しさ。ああボーナスCDの選曲の、その日本語歌唱の憎いこと…。録音も絶妙。ぜひ、ぜひ聞くべし。★
18回目の命日となる“林檎忌(6月24日)”に発表の生誕70周年記念シリーズ第2弾アルバム。演歌はもとよりジャズからフォークにポップスまで、時代やジャンルを超越した数々のナンバーが厳選されている。
初めてオリジナル曲を中心にまとめた通算4作目。コロコロとしたタッチのシンプルなピアノで癒す力に満ちた声の良さを際立たせる「Friends」、花の名前を羅列した歌詞が美しく響く「ハルトラノオ」、穏やかで淡い感傷が心地よい「The Second Star To The Right」などは曲自体が素晴らしい。スタンダードの「Skylark」も独自の世界観で歌う。★