プラハ出身のムラーツ、ズボリルとトリオを組み、当地のストリングス・カルテットとも呼応しあうような共演が実現した1年半ぶりの必聴作。大国の思惑に翻弄され、今なお複雑な紛争に囲まれる東欧の小国から発せられた、ピュアで力強く重く響くプレイは心にしみた。★
70年代中期に日本でも絶大な人気を博したスリー・ディグリーズの決定的ベストで英米の編集では入らない(7)(9)(前者は細野晴臣作曲、演奏はティン・パン・アレイ、後者は筒美京平作曲)の収録が嬉しい日本編集。他(1)(2)(4)等懐かしのヒット曲におじさんは感涙。
往年の名曲をスーパープライスで!
2年連続FUJI ROCK出演、待望のオリジナル・アルバム発売と、再びシーンのど真ん中に躍り出たソウル・フラワー・ユニオンのキューン時代後期のベスト盤。ライヴの重要曲満載の美味しい1枚。
フォークな選曲の中、庄野真代や斉藤哲夫が唐突なのは何故? と思ったら、ユイ音楽工房30周年記念盤でした。30代後半から40代にとっては耳懐かしく、20代くらいにはメロウすぎるかも知れない曲たち。イルカやかぐや姫もいいけど、この時代はやっぱり拓郎だな。
前作にも収録されていた弾き語りスタイルをメインにした本作は、増した静謐さが彼独特の詩世界へとより耳を向けさせる好作品。静謐とはいえ、そこは若きポップ魔術師である彼だけに、意識を広げればステキな音色が次々と耳に。“100%オレンジ”による装丁も◎。★
阪神優勝で盛り上がる大阪ですが、かの地は熱く良い意味でくっさいソウル・バラードの宝庫です。やしきたかじん、上田正樹、河島英五などハートフルな歌謡ソウルがこの一枚に。ドロドロに溶けてしまいそうな情念、そして素直になれない男心と女心……いや、熱いッス。
TV版〜映画編の主題歌、挿入歌のコンピレーションもの。TV版の(1)〜(5)は渡辺岳夫作曲でアニメソングらしい統一感がある。映画編は基本的に大時代がかった作り。さわやかポップスの井上大輔も(9)では力みかえってます。ドラマのセリフ入り。
卒業や別れ……そして新たな希望や旅立ち。“春”という季節にふさわしい想いの風景を11編の歌に込めたのが本作。ガチガチなコンセプトじゃないぶん、季節感の違いや趣旨とは視点の異なる歌もあるとはいえ、全体を通し聴き手の心へ優しくも力強い勇気を与えゆくのは確かだ。
永遠のポップ・アーティスト、エリック・カルメンのベスト・コレクション。代表曲「オール・バイ・マイセルフ」はセリーヌ・ディオンのカヴァーや、映画『ブリジット・ジョーンズの日記』で使用され現在でも人気。
2005年3月に放送終了した人気アニメのサントラ・ベスト・アルバム。OPやEDテーマ、挿入曲といった番組使用楽曲やキャラクター・ソングに、本編でも好評だった「レジェンズクラブの歌」などが収録。
シンガー・ソングライター谷山浩子の初のピアノ・ソロによるインストゥルメンタル・アルバム。もちろん、もともとは自ら歌っているオリジナルの楽曲を、今回はたった一人のピアノ演奏で聴かせている。彼女の歌声同様、インストで聴く谷山作品も清らかだ。