元新宿フォークの小田切大のソロ・デビュー作。なにより、声が魅力的。その声が乗っかるメロディもサウンドもきちんと組み立てられている。そこかしこにビートルズの香りもして、ロック&ポップスの王道を行く音楽だ。いろいろな楽曲をさまざまな場で唄ってきた経験がここに生きている。
コロムビアとテイチクの共同企画で贈る、美空ひばりと石原裕次郎の楽曲集下巻。時代を超えて愛され続ける昭和の名曲のカヴァーが、二人の歌唱でじっくりと堪能できる。昭和を代表する二人のスターの楽曲をあわせて楽しめる決定版だ。
ヤマハミュージックメディアのロングセラー、『きれいにうたいましょうソルフェージュ』のCD版。模範唱とカラピアノを収録しているので、自宅でも練習ができるのが嬉しい。学生、受験生必携のアルバムだ。
7年前に続く2枚目のベスト・アルバムとなる作品である。ピアノ・トリオはもとよりストリングスまでを含めたフォーマットに、彼女のさまざまな面をみることができた。全曲通じての印象は詩情あふれるものだ。代表的なのは「おやすみ」で、ピアノを慈しむように流れる弦と彼女の深い音の紡ぎに引き込まれるだろう。
2010年2月に逝去した、昭和の歌謡界を牽引した名司会者・玉置宏のナレーション入りオムニバス・アルバムの第4弾。玉置の名口調が、当時の思い出とともに数々のヒット曲へと導いてくれる。
年齢ごとにピアニストを替えて、数種類の録音を残しているフィッシャー=ディースカウが50代半ばに行なった、5度目となる録音。雄弁なバレンボイムのピアノを得て、またひとつ名演が加わった。
舘野泉のデビュー50周年を期して編まれたBOX。2004年以降は「左手のピアニスト」として活躍する彼が、70年代にいかに傑出したレコーディング活動を行なっていたかを如実に示すもの。24枚中17枚分が初CD化で、スペシャルCDには舘野と親交のあった石田一郎(1909〜1990)の作品(堅固な構成に込められた郷愁と憧憬が聴きもの)と未発表音源も収録。各アルバムのジャケットはLPリリース時のデザインを復刻、当時のライナーノーツも再録しており、中でも『フィンランド・ピアノ名曲選』のブックレット(132ページ!)には知られざる作曲家たちの作品が譜例入りで解説されており、資料としてもきわめて貴重。演奏は正攻法にして真摯、作品に寄せる温かな共感が素晴らしい。パルムグレンとエングルンドの清冽&重厚な協奏曲、フィンランドの人々にシベリウスの小品の魅力を再認識させたピアノ名曲集と歌曲集など聴きごたえ十分。グリーグとラフマニノフの録音は分裂直前の日本フィルの充実を伝えるドキュメントでもある。録音が希少な作品の収録に情熱を傾けた70年代の関係者たちのひたむきさ、それを今に蘇らせた制作サイドの姿勢に大拍手。★
その身に強大な「魔獣」を宿す「領域魔術師」となったエスト。戦争終結を願う彼女は仲間と共に難攻不落の城塞“ヴァーズミールの血壁”攻略に挑む。だが、小国ウガノワが中立を宣言したことで戦いは新たな局面を迎える。ウガノワとの戦いを回避するべく現地へと向かうエストたち。その途中悪漢に襲われていた女性を助けるが、その女性こそウガノワの王女・マリオンだった!出逢いは更なる戦いへの序曲か!?本格ファンタジー第2弾。
さまざまなシチュエーションにおける愛にあふれたメッセージを収録するシリーズ。第3弾は寺島拓篤を起用し、「好き」や「愛してる」の複数パターンを収める。そのほか「ありがとう」や「ごめんね」の気持ちも籠めた一枚。