少子化の進行とともに都市部にも学校統廃合問題が広がっている今、明治以来の貴重な社会資本として地域住民によって維持されてきた小・中学校の意義について、財政効率論、規模論だけで安易にきってしまってよいのだろうか、学区・コミュニティ論の視点から再考を迫る。最新の数値も入れた増補版。
ポストコロニアルの視点にたった先住民学習を通して子どもが身につける能力、教師にもたらす効果を示し、教育研究における文化人類学の成果活用の可能性、文化人類学者と教育関係者の協働の必要性を提起する。
世界的に、難民・強制移動民問題が未解決なまま、途上国に“滞留する”難民・国内避難民の数が増えている。冷戦終結以降、人道主義原則の廃棄を要求する“政治的人道主義”が出現する中で、難民はどのような目的・願望を持ち、国家はどのような条件があれば、自国に難民を受け入れるのかを明らかにする。
各地の農業構造分析を通して、本源的蓄積の「中心」部過程に先発国型と後発国型を、その「周辺=辺境」部過程に東南アジア型とサブサハラ・アフリカ型を、それぞれ措定した。
欧米と社会主義諸国においてはファミリー・ファームが主要な経営主体になりつつあり、日本は自作農体制が行き詰っている。世界史的傾向と矛盾を模索する最新の研究。
四十数年に亙って書きつづけてきた労働問題・社会政策と福沢諭吉をはじめ、日本経済学史・思想史にかんする研究集成。
本書は昌益の思想方面を集中的に、しかもその全分野を対象にして、その特徴と内在論理性を明らかにするべく、しかも整理された認識として示すことを目標として纏められた。
編著者らは、1997年から2000年までの4年間、「アジアにおける市場経済の諸類型とその形成・発展に関する研究」という研究課題で中国の上海、広東周辺と北京周辺、および台湾、韓国で企業訪問や研究機関との学術交流を行い、東アジアの多様性を現地において実感してきた。本書はその共同研究の成果の一端をまとめたものである。
学際的実証研究を通して三国の民族的特質に迫る!家・同族、生業、信仰・伝統行事等のカテゴリーを主軸にそれぞれの民族文化の類似と差異を析出。