明治憲法に先だつ明治10年代、自由民権運動最盛期に陸続として起草され、専制政府に深刻な危機感を抱かしめた諸憲法構想のなかで、最も徹底的な「国民の国家」を構築しようとして、今なお不気味な光をはなつ「憲法草稿評林」。皇帝リコール、皇胤中男系の継承者が絶えた場合の人民投票による皇帝選出を説く、なぞの下欄評者と、廃帝の法則を説く小田為綱の白熱した対話を分析し意義をさぐる。なぞの下欄評者とは誰か?
スモール・イズ・ビューティフルの思想はどのように創造されたのか?実娘が綴る「物質至上主義と科学技術の巨大信仰を痛撃する父の精神の遍歴と赤裸々な人物像」の初めての伝記。
日本人はなぜ箸を使うのか?箸にまつわる生活、風習、思想をたどり、種類、作法、使い方、手や脳との関係など、様々な視点から図版を用いやさしく解説する。
なぜ原子力発電を選ぶのか。日本は40基もの新規建設、アメリカは「安全」な新型炉の出現を予告している。100年間にも及ぶ電力産業の支配をめぐる抗争を検証し、原発の拡大戦略の本質を問う。
こんにち、近代史の中部日本海域農村社会の究明が、新しい日本近代史像の一断面をつくり出す。
箸にまつわる生活、風習思想をたどり種類、作法、使い方 手や脳との関係など様々な視点から図版を用いてやさしく解説する。第45回毎日出版文化賞受賞。
本書は、土地利用型の農業経営を対象に、主として、経済学的・制度論的な視点から検討を加えた、「土地利用型農業の経営学」である。本書は、米麦作や大豆作などに代表される土地利用型経営を対象にした農業経営学である。
本書は、「経済学の成立問題」と「アダム・スミス問題」という二つの問題について考察する。
“執筆22年間の長編小説”翻訳成る。華厳経「入法界品」の南巡童子善財が真理を求め歩く長い求道の遍歴の一代記。菩薩の行を具足するために南インド旅行に出かけ53人の師匠を訪ね歩き、ついに大団円を成し究極の境地に至る。
批評精神の衰退と混迷の流れに抗して。文学における批評の役割と回復を願いつつ、同時に日本と東アジアの未来に向けて新しい思想・文化の形成を提起する最近10年間に亘る著者渾身の文芸評論。