実践的知識へ翻訳できるような学問的知識はどのような条件のもとで生み出されるのか。社会科学の知識・理論と実践の関係を実践「知」の問題として解読する社会学的分析。
近代市民社会の科学的自己認識として、社会学は、いかに近代という時代に対応し、またそこから問題を受けとってきたか。きびしい時代の転換意識をもって、こんにち社会学が直面している論争点に立ちながら、近代そのものが孕む問題性とその特性を問う社会学思想史研究。
本書は、新しい工業地帯としてのコンビナート群を調査研究したものである。たんに技術的に新しいものであるだけでなく、それにともなう経営形態の変化、さらには京葉工業のようなまったく新しい工業地帯の出現を、調査したものである。
本書は、関西学院大学経済学部、商学部、産業研究所のメンバーによる産業・企業についての共同研究の成果である。その主たる内容は、産業と企業をめぐる諸問題を、経済理論および経済学史、経済政策、経営学、という三つの視点から考察したものにほかならない。
箸にまつわる生活、風習、思想をたどり、箸の種類、作法、使い方、手や脳との関係など、様々な視点から、箸と日本人のかかわりを図版を用い、やさしく解説する。第45回毎日出版文化賞受賞。
飲食物・嗜好品と医薬品の相互作用についての情報を網羅した総括的な資料。今回グレープフルーツジュースと薬剤の相互作用に関する部分を追加し、いわゆる健康食品について、データの収集を行ってきた部分を新たに加えた。
新境地を切り開くASEAN論の構築。グローバルとアジアが交錯する姿を描出。
高齢在宅療養者・障害者にコミュニティケアを。新しいアプローチで在宅高齢者の生活の質を高めるコミュニティケアの提案と実践。
この写真集は、まず彼方の国の「茶」の世界へと誘ってくれる。それは、遠い世界にあるもの。だが、堀江が捉えた映像に丹念に触れていくと、実はこれこそ、我々の日常生活と表裏一体の世界である…、と、ゆったりと諭していることに気づくのである。
本書は、革命前夜のイギリスに発生し、革命に参加しつつ、教団を結成するまでに浸透した宗教的セクト、とりわけ、ジェネラル、パティキュラーのバプテスト両派の研究である。増補改訂版では、セクトの社会層にかんしてもっとも詳細な研究であるW・スティーヴンスンの博士論文について論じたものを補論2として掲載し、参考文献一覧も収録した。また、初版の部分にかんしては、表記や誤字脱字の訂正の他、この間に出された日本語文献を注に追加した。
都市景観行政とまちづくりの先進例として知られている盛岡市を対象に、社会的基盤はどのように都市に内在しているのかを、理論的・経験的に解明する一冊。
本書は、高齢者のターミナルケア、特に在宅のターミナルケアを課題とし、実際に終末期の訪問診療にあたっている医師、ターミナルケアを扱って来た訪問看護ステーションの看護職や、相談事業を行って来た方など、優れた実践をされている人の報告を紹介するとともに、全体的な背景や考え方、実態と課題をまとめたものである。できれば、在宅で終末期を、穏やかに、いわば凝縮された尊い時間を有意味に過ごしうるような、質の高い終末期にある高齢者の支援を、全国的な社会システムとして、実現、運営出来るような条件を明らかにするものである。