13歳で舞妓。14歳で芸妓。37歳でお茶屋の女将。祇園「山本」のおかあさん山本雅子、89歳。祇園の女将が語るお茶屋の四季。
近代市民社会を“暴力”によって崩壊させようとしたマルクス主義のプロジェクトはソ連崩壊と前後してほぼ自滅してしまったが、近代的市民を形成してきたヘーゲル法哲学の諸前提も自己解体しつつある。何がポスト・モダンの正義か。近代の法・政治思想の再検証。
ヘーゲルの歴史哲学によって確立された合理主義的な「近代」には回収されない、「もう一つの近代」がある。ドイツ初期ロマン派の「超越論的ポエジー」の理論は、フィヒテの知識学の脱構築を通して、デカルト的なコギトの原理が突き当たった「近代」の袋小路からの“もう一つの”脱出口を模索した。ノヴァーリスの『花粉』と、デリダの『散種』を繋いでいる「美的モデルネ」の隠れた糸を、哲学史と文学史の両面から解明していく。
日常の暮らしに寛ぎを与えるお茶。特に緑茶は、日本人には欠かせない一服である。ところが昨今、ペットボトル茶が主流となり、本来の旨みや香味を失ってしまった。急須で淹れたお茶を所望しても、どろっとした「やぶきたの深蒸し」ばかり。かつて味わった、あの香味はどこへ消えたのか?本書は、茶業界に警鐘を鳴らしつつ、本物の日本茶を求めて産地を歩き、品種、製茶法、おいしい淹れ方を丹念に取材。「伊久美の荒茶」「和束の宇治茶」「藤かおり」「嬉野玉緑茶」など、日本茶の別天地を紹介。「銘茶の入手先リスト」も必見。
山野草・茶花を育てるのに、大きな庭が必要だと思っていませんか?そんなことはありません。猫の額のようなスペースでも工夫をすれば大丈夫!野の花は、ほとんど肥料も要りませんし、自宅の環境に合った植物を選んで植えれば丈夫に育つものなのです。小さな庭で草花を育ててみましょう。
茶席の禅語の魅力は、禅語のもつ意味はもちろん、その禅語あるいは書に託され、にじみでた筆者の精神性、人格にある。そのため本書では、できるだけ「書」にこだわった。
本書ではそれぞれのお茶が持つからだへの働きを中心に、日本茶・紅茶・中国茶については、主な産地や代表的な銘柄、お茶を楽しむための茶器・道具類などを紹介している。いつものお茶をもっとおいしく飲むための入れ方はもちろん、茶葉の買い方と保存法、製法や歴史、さらにお茶を使ったお料理やお菓子のレシピも紹介している。
これ一冊であなたも上海グルメに達人に。
初めてお茶をお稽古してみようと思われる方のために、本書は先生の稽古場へ行ってどんな風にお稽古をするのかが理解していただけるように、実際に体験をしていただきました。お稽古する方の目に重点を置き、どんな風にしたらいいのかがわかるようなアングルでの写真撮影をしました。
茶道具の種類は、多岐にわたり、道具のレベルも多様である。本書では、茶道具をより深く識ることの面白さや蒐集することの楽しみをわかっていただくことを目的としている。茶道界の重鎮として尊敬を集める表千家理事の堀内宗心宗匠と、福山市在住の医師で数寄者でもある岩崎博氏のお二人に、永年にわたって愛蔵されてきた茶道具を披露していただき、その味わいどころを、お互いに忌憚なく語っていただいた。
お茶と写真はよく似ている、という大のお茶好きにして写真好き、ピンホールカメラ、クラシックカメラから二眼レフ、レンジファインダーカメラ、一眼レフ、ポラロイド、オモチャカメラなど、さまざまなカメラを使って写真を楽しむ写真家・藤田一咲が、写真は初めての方から、どっぷりハマってる人、すべての写真好き、お茶好きの人々に贈る「楽しいカメラ生活」のススメ。同著者による大好評『ハッセルブラッドの時間』に続く、見て読んで楽しいエッセイ全28話書き下ろし+写真119点。