はじめての恋。雨あがりのなつかしい町。少し大人に近づいた夏の夜。夕暮れの湖で伝えた、ほんとうの気持ち…。たちどまり、ゆらぎながらも、おだやかに時を重ねていく登場人物たち。イギリスの田園を舞台に繰りひろげられる六つの透き通った風景。人と人とが紡ぐ、ただひとつの、たしかな物語。ロザムンドさんからの二冊目の贈り物。
あるときは、表情豊かに人に寄り添い、哀しみや孤独を慰めてくれ、また忠実で、よく働き、そして、時には闘う。犬は人間の最高の友だち。そんな愛すべき犬たちを、数多くある文学作品からよりすぐって紹介。国内・国外の古典的名作はもちろん、最新のミステリーまで約100点、あらゆるジャンルを網羅して、読書の楽しみにいざなう文庫オリジナル犬文学ガイド。
青茶、緑茶、白茶、黄茶、紅茶、黒茶、花茶、薬茶。まるで香りの精を飲むような烏龍茶から、月の光を浴びた白茶、若返りの黄茶の話まで。中国茶は、奥が深い。世界一お茶を愛する国のお茶の楽しみ方、88話。
空港反対闘争30年、15代の政権と渡りあう民衆の心とは。現代日本の民主主義を照射する「戦後最大の失敗」成田空港問題。
庭造りの愉しみは、花を育てることだけではない。季節を知り、人生を識ることである。花開き新入学生で賑わう春、花も学生も暑さに萎える夏、果実も人生も実りを感じる秋、そして新しい出発を待つ冬…。イギリス文学者が体験する生命の不思議、庭との絆、失敗…庭仕事のすべてを、大学の四季とともに語る園芸エッセイ。
自然がくれた最高の贈り物。茶の達人が、茶葉の選び方、いれ方、「お茶の時間」の愉しみ方を語る。毎日のお茶がもっともっとおいしくなる。
お茶の教室は未知の世界への扉。よけいなものが削ぎ落とされて、静かに何かが深まっていく-。知らない世界を探検して得る「和」の楽しみ方。
最高級の紅茶、「金の芽」を探してー。紅茶の産地・アッサムとダージリンを巡る旅。様々な出来事の末に出会った「幻の紅茶」の味は…?もっと紅茶が好きになる、紅茶ファン必読のエッセイ。
19世紀末からホロコーストの前夜までウィーンのユダヤ人社会は、「しかし」から「しかし」へと、「こだわり」から「こだわり」へと揺れ続けた。ユダヤ人は、多民族国家ハプスブルクを礼讃しつつも、そこでの民族共存が幻想にすぎなかったことを知り、みずからユダヤ民族主義へと走りつつも、民族自決の限界と危険性を認識したのである。本書は、ウィーンのユダヤ人社会の体験に取り組んだ研究である。
本物の自然とガーデニング、美味しいティー・ルーム巡り。心地よい風と季節に誘われて、英国の旅は続いていく。英国カントリーサイドを90日間旅した著者の極め付きガイド。
ファシズムと群衆の関係を論じて、ドイツの思想界に一石を投じたエリアス・カネッティの『大衆の力』から四十年が経った。ポスト・モダンのIT社会において、近代市民社会の主権者であった「大衆」はどこに向かっているのか?一昨年『人間界の規則』でドイツに一大論争を引き起こしたスローターダイクが、ホッブス、スピノザ、ニーチェ、ハイデッガーを結ぶ「主体性」論の系譜から、影の近代史としての「大衆」の歴史を再構成していく。
著者が生まれ育った北京で、お茶とともに楽しんできたお菓子を紹介。花巻きやあんまんなど、北京ならではのものもあるが、かりんとう風や揚げドーナツなど、日本の方にもどこかなつかしい、ほっとする味がたくさん。どれも気軽につくれるものばかり。
緑茶、花茶、青茶-三つのお茶で中国茶がマスターできる。