日本人はなぜ箸を使うのか?箸にまつわる生活、風習、思想をたどり、種類、作法、使い方、手や脳との関係など、様々な視点から図版を用いやさしく解説する。
東京大学出版会の設立に参加して以来、版元の立場から出版の世界を取次・書店・図書館との交流にさぐり、さらには製作や宣伝におよぶ見聞を淡々と刻むこの十年の同時代史。
膨張主義外交を支えるフロンティア精神と万能主義幻想を暴く、アメリカ「ニュー・レフト」史学の古典。
本書は、タイにおける熱帯林破壊と貧困化について論じたものである。とくに、地域社会の再生産が自然の再生産を撹乱し、そのことによって自然の物質循環の一環に組み込まれている社会の再生産そのものが危機に陥っていること、そしてこの社会的危機は、この国の資本蓄積様式のそもそもの「原罪」ともいうべきものであること、を不十分ながら実証したつもりである。
本書は、茶の食品機能の研究面のめざましい近年の進捗を背景に、茶の科学全般にわたる研究情況の紹介を意図して編まれたものである。茶の機能の解説にかなりの紙面をあてたが、茶の栽培・育種学、植物栄養・生化学、加工科学、食品化学など、茶科学の主要分野をできるだけ網羅し、体系的に最新の知見を提供するように配慮した。
テレビ界の仕掛人“どんどんクジラ”がつづる番組作りの舞台うら。
わが国における代表的な伝統的都市の一つである金沢を取り上げ、その伝統的性格を明らかにしながら、それが現在面において再生されている実態と、そのことが住民のアメニティにつながっていることの実情を分析していく。これが本書の課題である。
豊富な天然杉は米代川を筏で下り、能代市は東洋一の木都を誇った。時移り原木は減少し山子の仕事は鋸と鉞からチェンソー、木橇と雪橇は集材機、森林軌道・筏流し・馬場はトラックへと変った。本書は機械化される前の作業工程を当事者達の口述をもとに詳細に再現した日本林業の技術・労働史。
世界の社会学の戦後と現況を各国、各地域ごとに紹介。さらに、社会学の新しい展望を示す。