大正デモクラシー・リベラリストたちの群像。イギリス新自由主義をいち早く取り入れた『東洋経済新報』の思想・言論は、日本帝国主義政策をどのように批判したか。豊富な文献資料を用いて日本近代思想を浮き彫りする。
ヘーゲル論の新しい試み。現代実践哲学復権の旗手、マンフレート・リーデルが、近代の啓蒙と科学の第1段階におけるヘーゲル哲学前史、及び弁証法的哲学を「概念の骨折り」と断罪する、あの「第2の啓蒙」の段階におけるヘーゲル哲学後史を描く。
「政治家は貧乏でなくてはならない。」信念を貫く政治家古井喜実を通して、日本の戦後政治の辿った方向と、政治家のあり方を問う。
ひらけからだのびろこころ。脳性マヒ児のリハビリテーション教育に、すばらしい独創をもたらした著者が、初版以来2年間の研究開発の成果を収録した新版を養護教育現場の先生がたやお母さんたちに贈る。
フレバリーティーを飲んでいたら、よい香りの音楽が流れてきたの。えっ、よい香りの音楽ってなに?知らないならそっと教えてあげる。これを見つけないと、音楽世界がたいへんなの。すてきなすてきなミニムとイソエルの、恋の大冒険。
空前の累積債務、広がるインフレーション、高い失業率、深刻化する貧困、悪化する環境など、世界的な経済危機を前にして、経済学の政策立案手段は鈍く、専門家の意見は一致せず、経済学はいまや混乱の極に達した理論と化している。『生命系の経済学』は、現代の問題に照らして既成理論の前提、無効の仮説、疑わしい方法論などについて検討を加える。本書は「もうひとつの経済サミット」(TOES)での2年間の研究にわたる、40余人の専門家、新経済思想の開拓者たちの洞察と実践にもとづく成果である。手ぎわのよい編集と明晰な叙述により、ニューエコノミックスの活き活きとした理論、政策、実践の信頼できる体系がここに生まれた。
本書は、わが国戦前期とりわけ両大戦期を中心とした日本地方行財政史の研究である。特に両大戦間期の時期を中心に、中央や特に地域の各自治体等所蔵の史料等を用いて新たな視角に立って分析を加え整理したものである。
紅茶大好き人間である磯淵猛氏は、スリランカから自分でテイストした紅茶を輸入。紅茶専門店を開業して10年、そのノウハウのすべてを今ここに。
本書は徳川幕府の瓦解により転身して帰農、茶の生産に従事、その腕を見込まれて明治新政府が抜擢、茶を江戸時代からの零細な生産から生糸と並ぶ日本を代表する輸出品に築き上げるまでその生涯を捧げた先覚者多田元吉を中心に明治期における茶業発展の歴史を纒めたものである。
ナチ体制は、ドイツ国民の伝統的気質や諸特質の結果であったのか否か?また、もしそうであるとすれば、どの程度そうであったのか。そして、どの程度までナチス体制はヒットラー敗北後の今日、西欧の政治的伝統を継承する諸勢力によって克服されるべき異常現象と解されるべきなのか?本書は、民主主義体制を威嚇、あるいは支持する政治諸勢力の考察と分析を通して、ドイツの悲劇的な政治過程の諸原因を解明し、恒久平和を実現する上で、我々の依拠すべき政治諸勢力の理解を促す。
知る喜び、語る娯しみ。祖先の心が脈打つ“言葉の履歴書”。