ソフィーとお母さんが、おちゃの時間にしようと腰をおろした、ちょうどその時、玄関のベルがなりました。いったいだれだと思いますか?お父さんならカギを持っていますから、お父さんではないはずです。また、牛乳配達の人でも、雑貨屋の男の子でもないことは確かです。思いがけないことに、ソフィーがドアのむこうに見たのは、大きくて、しましまもようの毛でおおわれたとらだったのです。とらは、おちゃの時間のごちそうになろうと、やってきたのでした。
「国際先住民年」に続き「先住民族の国際10年」が始まりアイヌ民族自らの行動も多彩に繰り広げられている。共生時代への胎動のとき、26人の方々が自分の生い立ち・生活体験、さらに民族の課題と展望、個別に抱えたテーマなどを語る。
敵の戦車に人間爆弾となって廃兵が飛込む訓練を繰返す。そんな理不尽きわまる敗けいくさ。夫たちが徴兵され、著者がいみじくも名付けた半後家たちとの置き去りにされた生活。“一年が百年にも感じられる”流謫の生活の中でも、市井に生き続ける“在野”の精神を飄々たる詩魂で支え、正に“人生の歌”を歌った木山捷平、中期・晩年の代表的短篇。
茶の湯、アフタヌーン・ティー、ミサ。「ひと口のなかの永遠」を求めて普遍の「愛」へと至る、心と文化の旅。
あるときは、表情豊かに人に寄り添い、哀しみや孤独を慰めてくれ、また忠実で、よく働き、そして、時には闘う。犬は人間の最高の友だち。そんな愛すべき犬たちを、数多くある文学作品からよりすぐって紹介。国内・国外の古典的名作はもちろん、最新のミステリーまで約100点、あらゆるジャンルを網羅して、読書の楽しみにいざなう文庫オリジナル犬文学ガイド。
“執筆22年間の長編小説”翻訳成る。華厳経「入法界品」の南巡童子善財が真理を求め歩く長い求道の遍歴の一代記。菩薩の行を具足するために南インド旅行に出かけ53人の師匠を訪ね歩き、ついに大団円を成し究極の境地に至る。
「みんなですてきなうちをつくろうよ」ぞうのパオちゃんははこでうちをつくりました。3・4歳から。
本書は、文化人類学の立場から組織的な実地調査に基いて行なわれた現代日本の祖考崇拝の研究である。これは、歴史人類学的な文献資料調査、社会人類学的フィールドワークに基く社会構造研究、宗教民俗学的研究を綜合したもので独創的な日本研究となっている。ことにその徹底的な位牌調査は日本人学者の誰も行なわなかったユニークなものである。高度成長と産業化、核家族化、都市化の進行する現代日本の現実における宗教と日本人の研究であり、社会学、文化人類学、日本民俗学、歴史学、宗教民俗学の研究に対して、大きな刺激となるであろう。
青茶、緑茶、白茶、黄茶、紅茶、黒茶、花茶、薬茶。まるで香りの精を飲むような烏龍茶から、月の光を浴びた白茶、若返りの黄茶の話まで。中国茶は、奥が深い。世界一お茶を愛する国のお茶の楽しみ方、88話。
空港反対闘争30年、15代の政権と渡りあう民衆の心とは。現代日本の民主主義を照射する「戦後最大の失敗」成田空港問題。
最高の一服、「純地域茶」「純品種茶」をご存知ですか?「伊久美の荒茶」「和束の宇治茶」「ふじかおり」「五家荘釜炒り茶」「嬉野玉緑茶」…。香味に優れた「地域別、品種別ストレート茶」の魅力を、豊富なエピソードとともに紹介する。お茶の入手先リスト付。