円高不況、日米経済摩擦、国内経済の空洞化、大失業時代の開始等、今日、日本経済は空前の混迷を迎えつつある。高度成長によって形成された日本現代資本主義の実態を包括的に究明し、日本社会の危機の根源を明確にした、比類なき渾身の力作。流動する日本経済の徹底的解明!
農が狂う、土が狂う、人間が狂う…。農民文学の代表的旗手が農村の現実を鋭くえぐる、迫真のドキュメント集!
チェルノブイリ原発事故に終りはない。いま、私たちは食料を通じて被曝しつつあるのだ。生命と自然に対する原発の罪を暮しのなかから徹底的に問う。
加工食品産業の資本の系列化・多国籍化、経済摩擦と輸入圧力。輸入原料により新段階を迎えた地域農産加工を追跡する!
日生協・労金・全労済・勤住協・自動車共済の事業を点検し、労働運動の転換と地域生活圏の構築をめざした協同組合運動の展望を歴史的なスケールで描き出す。
世界的な低成長経済と国家財政の逼迫を共通の背景とする民営化問題の諸相と政策的意義について検討。民営化の世界史的位置づけに接近!イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・ベルギー・オーストリアの民営化の実態を紹介。
われわれはモラルの理論においてと同様、数学や自然科学においても理論の原理的不完全性といった事態に遭遇する。まさしく、科学論においても、否、科学論においてこそ、現実に密着した思索の方法、つまり弁証法の出番はあるのである。そしてそれこそ、不断の小品批評=ミニマ・クリティカの方法にほかならない。-このような同時代批判を、歴史の天使は強く要請しているのである。
買い物の仕方、医者のかかり方、電話のかけ方など日常必須な会話から、日本の風俗や習慣の紹介まで。身近で家庭的な話題を選び、簡潔でわかりやすい言いまわし、発音のコツ、英米語の違いを文化的背景を示唆しつつ具体的に伝授する。
人間はどのようにしてお茶を発見し、のんできたのか?その伝播と変容を四双版納からモンゴル高原にたずね、数々のフィールド・ワークを通して、〈原始形態の茶〉〈食べる茶〉〈茶外の茶〉など貴重な民族文化の諸相をさぐる。照葉樹林文化を構成する茶を通し、豊かな人間の営みにせまる。
本書は、戦後日本における石炭化学工業の復興・後退・衰滅の全体的な展開過程を考察することによって、戦後日本の工業発展と構造変化の問題をそうした視点から分析しようとするものである。この視点からの分析作業はまた、戦後日本における工業構造と戦前・戦時日本における工業構造との関係について考察する際にも、欠かすことのできない前提作業ともなるであろう。