「政治家は貧乏でなくてはならない。」信念を貫く政治家古井喜実を通して、日本の戦後政治の辿った方向と、政治家のあり方を問う。
老いを「自分のもの」として考える時、そこには限定されたイメージなどありえない。「思いがけない、未知なるものの正体」としての老いに向き合うための、随想的な文献紹介。
リベラルな行風で定評のある長銀、それは「人が長銀をつくり、長銀が人をつくる」という基本理念が長銀の中に根づいているせいかもしれません。女子行員のマナーが好評なのも、そのような雰囲気の中で、一人一人が豊かな人間性を養っていることの一つのあらわれではないでしょうか。本書は、長銀レディのそのような姿を接客・応対という身近な問題を通して紹介したものです。「できる」と言われる女子社員になるために。
最新の政治理論を網羅した政治学入門書。
欧米と社会主義諸国においてはファミリー・ファームが主要な経営主体になりつつあり、日本は自作農体制が行き詰っている。世界史的傾向と矛盾を模索する最新の研究。
湧き立つ恨(ハン)、踊る生!民衆の歴史と生活を描く版画運動の成果を集成。-民衆美術論、光州市民美術学校の記録を併録。
本書は、「15年戦争」期における日本帝国主義の植民地支配の展開過程を歴史的に検討したものである。
流通末端からのインパクトによる食管制度の空洞化を分析。戦前と比較し、戦後の米小売業の構造変化と特徴を明らかにし、最新の動向を事例紹介する。
本書における著者のモチーフにかかわっていえば、啄木が死の迫りくる前年、自己の最後の思想は「国家社会主義」「社会主義的帝国主義」だと言い残して死んで以来、その内容は永久にわからないとされてきた。しかし、同世代者北一輝と比較することによって、この謎はほぼ全面的に解明されたと信ずる。二人の希求憧憬した「国家」は、「地上の王国」レバイアサンであり、これはそれ自体「生命」と「人格」を有して天皇も国民もその内側に伴呑していくものであった。