「地域バイオシステム」こそが21世紀の日本農業を革新する。世界と日本のバイオ開発最前線をさぐり、バイオ農業の実際を検証。巻末に豊富な研究情報資料を付す。
娘のリズからの突然の電話。どうやら何かやっかい事に巻き込まれたらしい。母親のマーサは娘の窮状を救うため、はるばるニューヨークからサン・フランシスコへとやって来た。だが、リズの姿はどこにも見あたらない。娘の身にいったい何が起きたのか。不安を胸に娘を捜すマーサの前に一人の中国人が現われた。名をロングというこの初老の男、実は自分は太古の龍の化身だと言うのだが…。〈魔法の歌〉三部作で知られるマカヴォイが、奇妙な初老のカップルをシャレた会話とユーモアあふれる筆致でほのぼのと描いたモダン・ファンタジイの秀作。J・キャンベル新人賞受賞。
混迷する今日の住宅政策への歴史からの示唆。生活環境と住宅の改善、公益住宅の建設、田園都市構想など理想と現実のはざまに浮沈した戦前の内務省社会局の公共住宅政策にはじめて光をあてる。
人間の生存をかけて農業・村づくりはどうサバイバルするか。自給運動・地域農業・緑資源・ウーマンパワー・産直など都市・消費者と連けいし、工業化社会の限界をにらみながら足もとからの21世紀をさぐる。「ハイテク時代と村おこし」を増補、足もとからの村づくりを現場から報告。
中世の神中心主義から近代の人間中心主義へ転換する時代思潮の先駆をなした学派のおもな思想家の論文と説教を抜粋し翻訳・解説した本邦初の共同研究。
造船現場を生涯の職場とした人の口述の生活史の記録でまた話者の生い立ちと日本造船業の職場史・労使関係史の航跡でもある。
本書は、今日の不安定就業問題を現代資本主義とのかかわりで総体として捉えることを意図したものである。本書では、1970年代後半以降、これら不安定就業労働者がその規模を飛躍的に拡大させつつあること、この背景には今日の資本主義の蓄積様式の性格が投影されていることに着目し、したがって現代の不安定就業問題の研究は現代資本主義分析の一環をなすべきであるとの視角にたっている。
ヨーロッパでのコショウと等しく貴重品であった茶は、古来中国で薬として珍重されてきた。本書は、神秘の茶、シルクロード・プーアル茶について、その歴史、製法、効用についてあますところなく書かれた好著である。
本書では、従来の研究が見落とし、あるいは回避してきた日本の植民地問題の錯綜部分を直截に取り上げて、率直に問題を提起しようとした。