南北戦争に敗北し、日本と同じようにヤンキーに屈辱的に強姦された誇り高き南部人の歪んだ妄念とむなしい希望の世界を描いた作品として見れば、フォークナー文学は明快に解明できるとする著者の観点は、従来のフォークナー論と決定的に対立する。独自の視点で幻想の呪縛を解く。
本書は、農村における擬制的親子関係の法社会学的調査・研究のいくつかをとりまとめたものである。
世界と日本の政治と経済の多角的観察と研究に全力を傾けてきた著者により、世紀末の激動と動乱と摩擦と危機の時代に対するメッセージ。
秋田県の小さな寒村で起きた歴史的な事件の大きな意味を、新たに発見された資料と証言で現代史に位置づける鎮魂のルポルタージュ。
茶で心を鎮め、詩文を草した多くの文人墨客たち。唐の茶聖・陸羽を祖として発達した中国の茶文化。かぎりなく贅沢品となって国を亡ぼした茶、欧米に広まり戦争の引き金となった茶…。千利休を得て、独自の茶道文化にまで昇華された日本人と茶…。世界史のなかで茶の果した役割は大きい。
東京の街にジャズが息づいていた。思い出に残るあの店、あのレコード渇いたようにジャズを求めたあの頃が、今よみがえる。
なぜコメ自由化開放に反対するのか。『大潟村ヤミ米騒動・全記録』につづくコメ自由化反対の農政活動日記。農民として農業の意味を教える。
時刻表・電話帳・住宅情報誌・アルバイト情報誌などをマスメディアとして改めて読み解き、表現の問題を日常のニーズに置き直した画期的な労作。
人と茶のかかわり、5000年のデータベース。