本書は日常活動のなかですぐに使え、身につけることができるよう段階的に組織販売のノウハウを紹介した。
米軍住宅反対運動12年間の社会学的実証。反対運動の誕生と成長、そして運動体の分解と合意による住宅承認へと転換していった逗子市民の動向・意識・意見を詳細に追跡し、この長い運動の歴史的・社会的意味づけを考察。
サルトル思想の全体性を問う!甦える相互性のユマニスムの呼びかけ。暴力の地獄的循環のうちに溺れこみつつある現代、「受難した子供」・「暴力」・「想像的人間」という三つのキーワードをとおしてサルトルをわれわれの今とここに復権させる渾身の試み。
一九世紀の大半の期間、イギリス経済の基幹的工業は綿業であったが、しかしその原料である綿花はもっぱら海外の綿花に、わけてもアメリカ南部産出の綿花には大きい割合で、依存していたことが、一つの重要な問題となっていた。それは一九世紀後半に入るとともに、次第に切実さを増す傾きがあった。それは一八六一-六五年のアメリカ内戦を機に鋭い形で具体的となった。つまり南北戦争によるアメリカ綿花の供給杜絶を引きおこし、いわゆる綿花飢饉と呼ばれる事態に陥った。本書はそのときのランカシャ綿業をとりあげる。
おっとりした姉・可季子と重い病いを抱えながらも、のびやかな妹・鱈子さん。父母姉妹での穏やかな生活に、父の病いという思わぬ波紋が広がり…。家族という日常の不思議と夢のリアリズムを静穏な筆で描いた三島賞受賞作。
日本の茶道のルーツは、カトリックのミサにあった!在日40年余の知日家、カトリック司祭であり英文学者である著者が、武者小路千家の一行と共にこの発見を「心」で検証。ローマ教皇と謁見、アッシジの聖フランチェスコ修道院でのお茶会などヨーロッパの聖地を訪ねた「ヨーロッパお茶紀行」。
知っても威張れない、けど気になる疑問から読んだだけで得しちゃう秘密話まで、だれも教えてくれないあらゆる商品のナゾが大氷解。
庭造りの愉しみは、花を育てることだけではない。季節を知り、人生を識ることである。花開き新入学生で賑わう春、花も学生も暑さに萎える夏、果実も人生も実りを感じる秋、そして新しい出発を待つ冬…。イギリス文学者が体験する生命の不思議、庭との絆、失敗…庭仕事のすべてを、大学の四季とともに語る園芸エッセイ。
宇野広蔵はマルクスの理論を組み替え、新たな新済学の方法を提起したことで知られる。本書は宇野の提起した経済学の方法をさらに発展させることによって、新たな経済学の枠組みを構築しようという問題意識をもちつつ、商業資本の原理的な規定を試みたものである。
貨幣とは何か、貨幣はいかにして発生し、いかなる性質をもつのか、ということは、市場の発生以来絶えず問題にされてきた。現代の貨幣をめぐっても、内生説と外生説の対立など、根本的な所で貨幣の性格について、したがってその貨幣の管理をめぐっても、まったく異なる見解が併存している。内生説を唱えるのはケインジアンであり、外生説はフリードマン等のマネタリストである。前者は、一九世紀半ばの銀行学派の見解に源流をもち、また後者は、貨幣数量説を基盤とする通貨学派の現代版ともみられるが、伝統的な貨幣論争が、時代状況を異にして新たな理論構成を加えながらも、延々と継続しているともいえるのである。このような貨幣論争についての検討は、貨幣論の研究に欠かせない意味をもっていると思われる。本書では、こうした貨幣論争への回答を意識しながら検討を進めていく。
油じゃないのになぜ「醤油」?北極点にも東西南北はある?…など気になりだすと眠れない、世の中の「?」を解き明かす、好評の第2弾。