世界システム的な空間軸での「英米仏的は近代」とそれ以外の周辺的な各社会構成における「非西欧的な近代」との重層的関係および「非西欧的な近代」内部における重層的関係の把握と、時間軸での「近代」からのさらなる変容あるいは「近代」内部でのさらなる変容の把握(つまり「現在」の資本主義の段階論的把握)、という二つの座標軸の設定によってはじめて、「非西欧的な近代」としての日本資本主義の「近代」から「現在」への複雑な展開も把握できる筈であるという方法意識、宇野弘蔵の段階論という問題提起によって先蹤をつけられたこの方法意識から、「近代」と「現代」を論じたもの。
飲食物・嗜好品と医薬品の相互作用についての情報を網羅した総括的な資料。今回グレープフルーツジュースと薬剤の相互作用に関する部分を追加し、いわゆる健康食品について、データの収集を行ってきた部分を新たに加えた。
ミル思想の背景にみる知的革命としての土地倫理と土地改革思想の展開と検証。同時に現代日本の土地問題の解決を検討する。
本書は、「真珠湾」に到るまでの、第二次大戦初期のアメリカ経済の実態を分析したものである。
本書は従来型の社会運動史の研究視角によって執筆されたものではない。日本近代史で社会史の方法を目指したものである。
お茶の教室は未知の世界への扉。よけいなものが削ぎ落とされて、静かに何かが深まっていく-。知らない世界を探検して得る「和」の楽しみ方。
今や、民主政は世界の各地で支配的統治形態となるに至った。人口・経済・環境・社会の諸問題は国民的政府だけでは対処し得ないものとなっている。これまでの歩みを踏まえて、民主政の深化を期し、もっと地球的規模の政治制度をつくり上げる必要がある。本書は、国民国家を超えるレベルで民主政の諸形態を考察。
最高級の紅茶、「金の芽」を探してー。紅茶の産地・アッサムとダージリンを巡る旅。様々な出来事の末に出会った「幻の紅茶」の味は…?もっと紅茶が好きになる、紅茶ファン必読のエッセイ。
本書は、1987年から1998年までの十二年間に発表してきた通商問題・統制経済に関する論文を集めたものである。
本書では現実の農業構造を家族経営のレベルに立ち入って明らかにするとともに、その組織化要求の所在を解明する。さらに、現在行われている農業・農村の再組織化の試みや方途のうち、既存の経済組織(主に流通組織、金融組織)、技術普及組織の政策と実態を統計分析と農村調査によって明らかにし、これらの経済組織の役割と問題点を分析する。その上で、新たな農村組織化政策の内容を検討するとともに、そのモデル組織の実態の分析から、今後の農村組織化の方向性と展開条件を明らかにすることを課題としている。
英語の大海原を自由に泳げる羅針盤知られざる英語への道が次々に導かれる。
日常茶飯事という言葉や茶道に見るように、緑茶は日本文化を通奏低音のごとく流れています。とはいえ、われわれの意識は戦後ずっと、緑茶から離れがちでした。しかしいま、カテキン等茶葉成分の解明・新商品開発により、緑茶の姿は大きく変わっています。そこで歴史的な歩み、がん予防などの効能分析から緑茶の魅力を描き出し、茶園の環境問題・地域づくりなどから現代社会の課題に挑みました。尽きることない緑茶文化の探求です。
本書は、アジアにおける発展途上社会の経済開発に伴う社会変動について考察したものである。事例とした沖縄と東南アジア島嶼部地域のインドネシアとマレーシアで、著者はこの二十数年間、折に触れて現地調査を行ってきた。