著者が生まれ育った北京で、お茶とともに楽しんできたお菓子を紹介。花巻きやあんまんなど、北京ならではのものもあるが、かりんとう風や揚げドーナツなど、日本の方にもどこかなつかしい、ほっとする味がたくさん。どれも気軽につくれるものばかり。
ばかばかしいくらいやさしいお茶を。心を見せあえるのは大好きなガールフレンズ。あたたかな友情を描いた陽だまりのような絵本。
現代社会は過去も未来もない暗闇をひた走っている。21世紀という新しい時代を迎えたにもかかわらず世紀末の不安が色濃く残り、未来もまったく見透せない。未来はあたかもマルクス主義の衰退とともに20世紀に封印されてしまったかのようである。21世紀にマルクスの復活はありうるのか。行き先の見えないポスト現代を脱出する可能性をマルクスに読めるのか。マルクスの可能性を探る。
突き進む情報社会に学校教育はどう対応するのか。学習指導要領の改訂にともなう理想の教育とは。
江戸の人情を描いて定評ある著者の初めてのエッセイ集。幼い日の思い出、文学賞をとるまでの歳月など、「江戸」にこだわって描きつづける著者の細やかな郷愁の世界。
ヘーゲルの歴史哲学によって確立された合理主義的な「近代」には回収されない、「もう一つの近代」がある。ドイツ初期ロマン派の「超越論的ポエジー」の理論は、フィヒテの知識学の脱構築を通して、デカルト的なコギトの原理が突き当たった「近代」の袋小路からの“もう一つの”脱出口を模索した。ノヴァーリスの『花粉』と、デリダの『散種』を繋いでいる「美的モデルネ」の隠れた糸を、哲学史と文学史の両面から解明していく。
攘夷論も守旧論も、対する和親論や開化論と同じく、ひとつの現実主義である。一見無謀で頑迷に見える主張が、いつの世にもなくならないのは、世のいわゆる「現実主義」的思考に根本的な盲点があるからだ-。本書では、従来の通念を超えた地平に立って、近代東アジア三国の事例を通観する。
現代に甦る自由主義の原典!-J.S.ミルの『自由論』は、民主主義社会における自由の問題を様様な解度から鋭く啓発した古典である。社会主義が衰退しつつある現代社会において、自由主義のチャンピョン、ミルの『自由論』の核心に迫る。