19世紀、中国がひた隠ししてきた茶の製法とタネを入手するため、英国人凄腕プラントハンター/ロバート・フォーチュンが中国奥地に潜入…。アヘン戦争直後の激動の時代を背景に、ミステリアスな紅茶の歴史を描いた、面白さ抜群の歴史ノンフィクション。
コーヒーは石油につぐ巨大市場を形成する一次産品であると同時に、グローバル化時代の南北問題を鮮やかに象徴する農業生産品でもある。多様な意味を内包するコーヒーの歴史を文脈化して整理し、「コーヒーで結ばれた世界」を見渡すための歴史的視座を明示する、刺激にみちたグローバル・ヒストリーの試み。
コーヒービジネスは世界戦略の縮図である。家庭焙煎のアロマと旨味であなたを覚醒させる渾身の一冊。
日本人にとってのお茶は、生活文化へも大きな影響を持つ。平安・鎌倉期に渡来した茶が、寺院や武家から一般の人びとに広がる過程を、生産・流通・消費を軸に茶屋の役割などの面から解明。茶の歴史から日本文化を見直す。
本書は1948年の出版物であるが、第2次世界大戦直後の、世界のコーヒー生産、栽培事情、コーヒー貿易、各国の消費動向を知るための貴重な文献である。
エチオピアのコーヒーノキが中南米の農園へと渡り、世界中で愛される飲み物になるまでの歴史。栽培と消費の移り変わり、各地のコーヒー文化のほか、コーヒー産業の実態やスペシャルティコーヒーについても詳述する。レシピ付。
普洱茶とは何かをその歴史・製法から明らかにする。牛と舟を使って香港にまで茶を運び、またチベット商人も買い付けにきた、雲南の茶農家、茶商。雲南六大茶山をめぐり、易武老曼峨の茶農家の人々の奮闘ぶりをいきいきと描いた、普洱茶をめぐる物語。
ロンドンで人気のティーショップを経営する新世代のプロが簡単にいれられる究極のレシピを紹介。水出しアイスティー、“完璧な”ミルクティーなどバリエーション・ティーも多数収録。
旨み系が蔓延する中で奇跡的に生き残った“香り”の日本茶それは“本質茶”の証。
茶道家から抹茶好きな一般の方まで、抹茶に関心を持つすべての人に贈る1冊。意外と知られていない“お抹茶”のことがまるごとわかる本。
紅茶をいれるための基本知識から、茶葉の選び方、アレンジティーや茶葉を使った料理のレシピまで。茶葉ごとに、味わい、香り、オススメの飲み方を掲載。紅茶ブランド厳選カタログつき。
一六世紀に日本を訪れたヨーロッパ人は茶の湯の文化に深い憧憬を抱いた。茶に魅せられ茶を求めることから、ヨーロッパの近代史は始まる。なかでもイギリスは独特の紅茶文化を創りあげ、茶と綿布を促進剤として伸長した資本主義は、やがて東洋の門戸を叩く。突如世界市場に放り出された日本の輸出品「茶」は、商品としてはもはや敗勢明らかだった。読者がいま手に茶碗をお持ちなら、その中身は世界史を動かしたのである。