新曲(1)を含むベスト・アルバム。(7)をはじめとする一連のブルースものに漂う“艶”はこの人ならでは。昭和40年代の酒場のイメージが強烈に想起される。新曲はかなり枯れてます。(3)のイントロのギターがJ.ガイルズ・バンドにクリソツでビックリ。
胃がギターの形になっているという(本人が言っていた)寺内御大のエレキ弾きまくり歌謡史。(3)などのワーオ! フレーズをはじめ、随所にエレキファン感涙の聴かせどころ、くすぐりなどはある。しかし改めてこの道の大家、木村好夫名人の存在の大きさに気づく。
「恍惚のブルース」で知られる戦後派ブルースの代表的歌手。オリジナル代表曲のベスト2枚にジャズ・アルバムを合わせた全53曲入りの3枚組で、7月に惜しくも帰らぬ人となった彼女をしのぶ。