古美術を中心とした美術工芸・歴史の情報誌『御郷焼いろいろ』2016年9月号以来3年ぶりとなる東京・福生「杜の美術館」の「御郷焼(おくにやき)」特集。お雛様のコレクションなどでも度々ご登場いただく館長の野口氏は、学生時代より柳宗悦の民藝運動に共鳴し、さまざまな「民藝」を収集してきた。特に江戸期以来、各地で花開いた地元の焼き物「国焼き」に強く心惹かれ、野口氏はそれをふるさとの焼き物「御郷焼(おくにやき)」と呼んで、今も熱心に収集を続けている。今回は、徳利、盃、皿や壺、鉢、甕など、愛好家にもあまり知られていない珍しい西日本や九州の窯の作品を中心にご紹介。