ひな祭りは、古代中国の上巳の節供が、日本に伝わる祓いの行事と結びついたものといわれています。初めは紙で作られていた人形ですが、次第に精巧なものへと変化し、流していたものが飾られるようになっていきました。官女や五人ばやし等を段飾りにするようになったのは、江戸時代中期以降だといわれています。時代と共にその姿を変えていったひな祭り。この絵本は、人形にけがれを移し、その年の無事を願うひな祭りの精神を今の子供たちに伝わるよう創作したものです。
それは、しあわせの魔法。「ここでおこることの半分は、かりんちゃんの夢。あとの半分は、わたくしたち、ひなの夢。ほかの人びとにはわかっていただけないことですから、お話してはいけません」。小さなおひなさまたちが活躍する雅でポップなファンタジー。小学校中学年から。
突然のコロナ禍の日々のはじまり。そして、だけど、きょうも日々は続きます。川上さんの人気日記シリーズ、待望の最新刊!二〇一九年から二〇二二年収録。
おばあちゃんが、ももちゃんのからだをさすってくれます。おかあさんのおってくれたおひなさまで。むかしからつたわるながしびなをながしていると、そこへ…。
ねずみちゃんと、りすちゃんと、うさぎちゃんと、たぬきちゃん。おひなさまをみにいったよ。そしたらね、おひなさまつくりたくなっちゃったの。どんなおひなさまができるかな?
「うちではどうして、ひな祭りに肉まんを食べるの?」「肉まんじゃないんだよ。パオズ。中国で肉まんをそういうの」と、おばあちゃんは語りはじめました。それは、今から70年ほど前に、おばあちゃんが中国の大連という町に住んでいたときの、想像もできないような話でした。
真夜中のひな人形のお店で、おひなさまの声がします。「わたしたちだけになっちゃったわ」「こうしちゃいられないよ」売れ残ってしまったおひなさまたちは、住む家を探しに出ました。でも、こけしがいたり、五月人形が住んでいたり…。なかなか空いている家は見つかりません。そこに流しびながやってきて、いっしょに川くだり。そして、見つけたのは、ぼろぼろの古い家。さあ、おひなさまたちはどうするのでしょう…。自分たちの住む家は自分たちで探す。元気なおひなさまたちのおはなしです。
今回は飾りやすいつり飾りを中心に提案しました。特に押絵のつり飾りは今までにあまりなく、新鮮ではないでしょうか。押絵なら片面だけ作って色紙に貼ったり、画面を貼り合わせて立ち雛にしたりと、つるす以外の楽しみ方もできます。家庭の中で季節ごとの飾りつけができたら、家の空気も流れ、季節の衣替えができます。
きょうはたのしいひなまつり。おひなさまたちがならんでいます。ゆりちゃんは、おひなさまになまえをつけてあげました。4〜5歳から。
ひな祭りの由来や、おひなさまの種類はもちろん意外と知らない、ひな道具の使い道まで!おひなさまに見る平安貴族の暮らしぶり。ユニークな行事の絵本。
みなこちゃんのおひなさまがうらやましくてならないかこちゃんに、「ねえ、みんなでおひなさまをつくってあげようよ!」おねえちゃんのアイデアで、かぞくのみんなはにんぎょうづくりをはじめます。かみねんどに、りんごのはこ、はぎれに、マッチぼう…。みぢかなざいりょうで、いったいどんなおひなさまができるのでしょうか。