不可視の内部を持つ者同士が頻繁に接触し、さまざまの関係を取り結ぶ複雑で流動的な現代社会では、コミュニケーションは見せかけや偽装などのレトリックを必要とする。しかし、このような社会を思想史的に展望するならば、超越的な理念、懐疑と自省を無視できなくなるだろう。
インドの自然と人びとに魅かれる女性日本画家。その詩的で直截なエッセイとスケッチを収める。
実戦ですぐに役立つ基本的な手筋100題を問題形式で収録。石の働きを覚えることによって接近戦が飛躍的に強くなり、確実に力を付ける。
幕末・明治の天理教から創価学会、オウム真理教、幸福の科学まで、新宗教はなぜ生まれ、どんな道をたどってきたのか。150年以上の歴史をもつ新宗教を「時代の地震計」として読み解く。
あたしの名前は大沢ルミ。学校からの帰り道に、変な二人組に誘拐されそうになったの。何とか逃げ出したんだけど、その次の日、ヒゲゴジラことうちのパパが中華街で連れ去られちゃって…。あたしたち一家を狙う秘密組織って一体何?オヨヨ大統領って何者なの?ギャグ、パロディ、風刺ー大人も子供も楽しめる傑作コメディ。〈オヨヨ大統領シリーズ〉の第1作。
江戸の残照を映す下町と新興の山の手-。明治維新から大震災にいたるまでの東京は、新と旧、洋風と伝統の風俗文化が渾然と融けあう不思議な魅力を醸しだしたひときわ鮮やかな光芒を放つ都市であった。江戸の町からモダン都市へと変貌していく東京の原風景をアメリカ日本文学研究の泰斗が深い愛着をこめて描いた香気あふれる傑作。
前田家に奥入れした二代将軍秀忠の娘珠姫に従うお付人一統-。利長の命と前田家の支配を狙うお付人一統に利長もついに起った。前田家が残した「前田日記」をめぐって展開される決死の攻防。
古代ギリシャから現代のホーキングに至る、偉大な天才たちの足跡をたどりながら200億光年の時空を旅する知的大紀行。
1995年8月15日、沖縄県嘉手納宇宙港。藤堂輝男は、宇宙往還機第一号の機長席に着いた。日本は初めて自らの手で日本人を宇宙に旅立たせようとしていた。近海には海上自衛隊の大型艦、世界各国のマスコミと30万の見学者のなかに初老の提督の視線があった。藤堂進。次男の雄姿を孫娘と見送るためだったが、同時に沖縄に海に眠る父への思いをはせた…これより半世紀前、1944年10月24日、藤堂進中佐は、レイテに進撃していた。藤堂家の男たちに流れる海の防人の血。国家と家族の運命を糸に描く壮大作。