格闘技実践者必見。この1冊で極真空手の基本技術がすべてわかる。極真会館最高顧問・郷田勇三氏が伝授する、史上最強の極真空手マニュアル。
なぜアフリカの国々は、独立後数十年を経ても一人立ちできず、内戦が多発し、貧困から脱却できないのか。多様な形をとって噴き出す問題の根には、部族社会であることが深く関わっている。ブラックアフリカのただ中で取材を重ねたジャーナリストが、「部族社会」をキーワードに、「民主化」の抱えるジレンマ、中央対地方の対立、内戦の行方、資源大国の迷走などの構図を描き出し、アフリカの素顔に迫る。
少年の日に知った自然への驚きと喜びをそのままに、山釣りに向かった素石。魚、川、山にひそむ神秘と魅力を、ユーモアたっぷりの文章でつづる、厳選されたエッセイ集。
万人が幸せになれる“千年王国”を創るため、奥軽井沢で悪魔召喚の研究を重ねる少年、悪魔くんこと松下一郎。彼のもとに派遣された家庭教師・佐藤は、悪魔くんの策略により、醜い顔を持つヤモリビトの魂に取り憑かれるハメに。東大卒のエリート佐藤は、奇妙な運命の前にとまどうばかりだった。はたして、悪魔くんは、救世主なのか。奇怪な世界に迷いこんだ佐藤の運命は。水木しげる原作の傑作長編のノベライズ。
宮沢賢治の作品は不思議な魅力にあふれている。現実と夢と死後の世界を越境してしまう登場人物たち、かたちや動きがあざやかに浮かび上がる擬音や造語、ちりばめられた暗喩のかずかず。故郷の岩手を飛び出し上京した青年期の手紙の分析から『銀河鉄道の夜』の丹念な読み込みの作業をとおして、生涯を決定した法華経信仰の理念が独特の自然把握や無償の資質と融合する地点に賢治像の基礎を画定する。作品世界における言葉と視線をたぐりよせる傑作詩人論。
エリザベス1世の占星術師ジョン・ディーに天使から伝授されたと言われるエノク語を基礎とし、「黄金の夜明け」団からアレイスター・クロウリーのA∴A∴に至る魔術結社がその極意とした高度な魔術技法「エノク魔術」の全貌を明らかにした、隠秘哲学における現代の名著。
1Rで200万も夢じゃない!当たらぬ予想紙を捨て、無心でパドックを見よ。“黄金に輝く勝ち馬”を、あなたの右脳が教えてくれる。奇跡の超馬券術、その秘密をここに公開。
大学時代の友人・野田茂子から夫の素行調査を依頼された警視庁捜査一課の美人刑事・今野真弓は、部下の道田刑事を野田が勤めるホストクラブ「ホストQ」に潜入させた。そこへ事件の知らせが!野田と同じ団地の住人・伊東が「ホストQ」の個室で殺されたのだ。夫で泥棒の淳一と共に捜査を開始した真弓は、伊東の妻・かね子と野田との浮気の事実を掴んだが…。好評「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ。
「新しい対象と問題は必然的に現存の理論的場のなかでは見えない。なぜなら、それらはこの理論の対象ではなく、禁止されたものであるからだ…。見えないものは、見えるものと同じく、もはや主体の視覚の機能ではない」。目的論的発展史観として解釈されていた旧来のマルクス理解にかわって、そのテクストの『構造論的』把握を試みた記念碑的著作-その初版(1965年)の完訳である。上巻は、アルチュセール、ランシエール、マシュレーの3論文を収録。古典経済学の「問い」の構造を問い直し、さらに若き日の著作における人間学的把握をこえて、『資本論』ではじめて達成された「科学的認識」を剔抉する。
江戸は神田雉町の名主、斎藤幸雄・幸孝・幸成(月岑)が三代、三十有余年を費やして完成させた江戸の地誌。天保7年(1836)に出版されるや、たちまち「名所図会」ブームをまきおこし、多くの人々に親しまれた全7巻20冊の完全新訂版。江戸府内にとどまらず、西は日野、東は船橋、北は大宮、南は横浜まで、広大な地域の名所古跡・神社仏閣などを、詳細な現地調査と古典への博捜で記述した。それに付された長谷川雪旦の挿絵も興味が尽きない。本文庫では、漢詩・漢文は原則として読み下すなど、最も読みやすい本文提供をめざした。第2巻「巻之二」は、おもに、品川区、大田区、川崎市、横浜市などをとり扱う。
悪名高き暴帝ネロ自殺のあと、すさまじい政争を描くローマ古典の本邦初訳。
印度洋の覇権を左右するソコトラ血戦の幕は開かれた。日英同盟軍は駆逐艦を後方に内陸侵攻を始めるが、独軍装甲部隊パンテル戦車の逆襲により作戦は崩壊、上陸部隊は大混乱に陥った。第二戦線の勝敗を巡る死闘の末、海岸を確保した同盟軍はハディヴを目指し、進撃する。鋼鉄と鋼鉄、血と肉とが激突するソコトラの激戦が最高潮に達しようとしているなか、太平洋ではUボートによる損害が激増しつつあった。
昭和八年夏、賢治が死を間近に控えてまとめた「文語詩稿五十篇」「文語詩稿一百篇」のすべてと、その他の文語詩百二篇を「文語詩未定稿」として収める。
撮影に笑いは禁物だった?坂本龍馬を写したのはだれ?空飛ぶ新橋芸者の不思議なトリック…文明開化ニッポンの写真はユカイとナゾがいっぱい。新発見、初公開の資料から古写真探偵がおもしろ写真の謎を解く。
樋口一葉没後100年に贈る、カラーさしえ入り「たけくらべ」。大黒屋の美登利、龍華寺の信如、田中屋の正太郎を中心に、吉原裏の下谷龍泉寺町に住む少年少女たちのいきいきとした暮らしぶり、淡い恋ごころを描く名作を、布絵作家宮本順子が情趣ゆたかに甦らせる。
空を飛べなかった神学生は、海と魚の世界に幸福を見出して真珠採りになり(「水くぐる人」)、旅廻り一座のマリは船主の息子と恋に落ちるが、孤独な天職に戻り(「あらし」)、カントンの大富豪は物語を実現しようとして失敗し(「不滅の物語」)、羊泥棒にでくわした新妻は、すべてが変わってしまう。人間のさまざまな運命を結晶させた物語集。物語を読むことは自己発見の旅なのだ。「水くぐる人」と「あらし」は本邦初訳。