信用リスクは、金融市場における最も古いリスクの形態の一つである。もし信用を“一定期間内での経済価値の総和の予想値”と定義すれば、信用リスクとは、この予想値が予想通りとはならないことである。信用リスクは貸出自体と同じ位古い概念で、その起源をたどれば、少なくとも紀元前1800年位前までさかのぼる必要がある。信用リスクの本質は、古代エジプト時代からほとんど変わっておらず、今でも当時と同様、借り手が貸付金をきちんと返済するか、しないかは常に不確実である。本書は金融機関が、どのように古代からの金融リスクを変形し、価格を付け、そして配分しているか、そしてそのためにどのようなツールとテクニックを用いているのかについて解説する。
Linuxに興味を感じながら、実際に使ってみることにはためらいを感じている方も多いのではないでしょうか。たしかに、Linuxシステムを自由に操作できるようになるのは、それほど簡単なことではありません。第1に、UNIXのさまざまな概念や操作方法を覚える必要があります。それは多くの初心者にとってとっつきにくく、謎に満ちたものに見えるでしょう。せっかくLinuxをインストールしても、さてその後一体どうしたらよいのか、途方にくれてしまうユーザーも少なくないはずです。本書はそうしたユーザーのために、ログイン方法や基本的なコマンドの使い方、Xウィンドウシステム、エディタの操作方法など、Linuxシステムの基本的な操作方法を解説しました。操作方法の多くは、一般的なUNIXシステムで共通のものなので、ユーザーは手元のパソコンを使って、本格的なUNIX環境を体験できます。
19世紀パリに生まれ、人類の思考の極北で「存在」そのものを問う形而上学的「劇」を生き、今なお文学・思想に圧倒的なインパクトを与え続ける詩人マラルメー20世紀哲学の旗手サルトルが、マルクス主義的歴史読解とフロイト精神分析による個人の深層分析を両極に、固有の方法的批判を織りこみながらマラルメという特権的「生きざま」を全的に照射し、文学の存立の根拠をも問い直す渾身の論考。社会と文化の内部にあって、なおもそれを超えうる「作家」を貫き支える力線を描き出す伝説的トルソー。
むかしむかしあるところに…ほんの数十年前まで、昔話は、幼な子が人生の最初に楽しんで聞く文芸だった。神々が人界をめぐり、鶴女房が飛来し、海底の都にみちびかれる語りの世界。無数の語り手と聞き手とが共同でつくりあげたさまざまなお話は、いく世代にもわたって口伝えで生きつづけ、ゆたかで奥深い口承文芸の宇宙を築いてきた。その一千を超えるタイプのなかから、下巻には「猿蟹合戦」「かちかち山」などの「動物昔話」29話、「笑い話」123話、「形式話」7話を収録。いまや失われようとしている日本の昔話の集大成。
HOTCH POTCHは、英語で「ごった煮」、「ごちゃまぜ」の意味。歌にダンスに、コントにパロディ。楽しいことなら何でもあり、のにぎやかな駅がハッチポッチステーションです。いつもゆかいなこの駅を、ゆっくりじっくり訪ねてみたいあなたのために。NHK教育TV発の定期便とは別に、特別臨時列車I LOVE HP号をご用意しました。お気の向くまま、目の向くままに、迷?場面の旅をお楽しみください。
あなたが持っている天性の資質を、みんなが待っています。中国五千年の叡智が導いた能力鑑定の大法則。
貞淑で美貌で鳴る他人の女房をいかにして寝取るかー中世のバイアグラ「マンドラーゴラ」ほか、鬼才マキァヴェッリの最も知られざる一面、詩人にして劇作家の全貌を鮮やかに示す傑作の数々を本邦初訳で収めたユニークな一巻。
前著では、UNIXを使う上でベーシックな部分に徹底的に焦点を当てましたが、続編として今回は、活用するという点に焦点を当ててみました。本書の前では、メーリングリストで何度も挙がった疑問に答えてから始めます。後半では、前著で紹介できなかったアプリケーションやNetBSD/mac68kの活用法について紹介しました。
嘉永六(1853)年六月、ペリー率いるアメリカ艦隊が伊豆下田沖に現れ、日本政府との面談を要求した。老中阿部正弘をはじめとする幕府側は親書を受け取ったが、水戸斉昭ら攘夷派の動きも活発になった。再び来日したペリー軍は上陸を敢行し、日米決戦の戦端が開かれた-。
一夜にして体制が崩壊したとき、人は何を思うのか。期待と不安が交錯する中で、人々が自由の代償に得たものは何だったのか。「壁」が崩れた直後のベルリン、革命の熱気さめやらぬプラハ、そしてチャウシェスク政権崩壊の余燼くすぶるルーマニア。いちはやく「現場」の土を踏み、普通の人々の肉声を通して歴史の断面を鮮やかにとらえた記念碑的著作。
“悪く生きる”より“よく死にたい”。“モンゴル人がモンゴルで生活することが、なぜ許されないの”。希望だけを心の支えに、生き抜いてきた日々-。『草原の記』のヒロインが自ら語る波瀾に満ちた半生。
アジア闇社会でのし上がった男竹村英雄が遺作ノート15冊に綴った凄絶な生涯。
「唯物論とは、わかりやすくいえば、現実を先入観なしに素直に見るということ」-「ナニワ金融道」で花開くまで、職を転々とした著者が、日本社会の歪みを暴き出す!まさに目からウロコ、来たるべき新世紀を果敢に生き残る術を説いて、“青木イズム”の本領発揮。仮借のないホンネでゼニとオンナに迫る警世の書。新たに「カネでヘタ打たんための賢い生活防衛術」1章分を加筆した会心の「決定版」。
マイのおばあさんはお手玉がとてもじょうずです。ある日、おばあさんは、自分の小学四年生のころの話をしてくれました。戦争にいって死んでしまったお父さんの着物で作ったお手玉が、病気にかかったおばあさんのいのちをたすけてくれたこと…。そのお手玉を持っておばあさんは、第一回お手玉大会に選手として出場することになりました。「おばあさん、がんばって」マイは、こころの中でいのるのでした。
囁く玉笛、鳴く鉄箏。変幻自在な笛の音と凄惨哀切な箏の音が、竹林を揺るがす!東邪、西毒の火花を散らす内功の闘い-。痛快無比の中国歴史ロマン。
黒潮が育む豊饒の生命に抱かれて生きる歓び。気鋭の人類学者が極北の民から学んだ知恵を日々の暮らしに織りこんで綴る自然への讃歌。1991年ジョン・バロウズ賞受賞作。