リスクマネジメントに関しては、多くの方々が良い本を書いているが、リスクマネジメントに従事する立場からみると、二つの点から課題が存在していた。一つは、リスクマネジメントという概念の多様性と個々の組織が解決すべき問題の固有性である。リスクマネジメントには、その発生の経緯からして、ある理論体系に基づいて論理的に組み上げられたものではないため、経験的用語や方法が数多く存在する。その適用分野により、用語の定義や基本的作業フロー、さらにはリスクマネジメントの意味さえ異なるものがある。二つ目の課題は、本の内容が、基本理論や考え方・哲学の紹介という大所高所からの記述になっているか、帳票や事例の紹介、または身近な事例での小規模な例題紹介というように具体性は大きいが、応用が難しそうな記述になっているかのどちらかの場合が多いことである。本書は、この課題に対して、これまで三菱総合研究所政策工学研究部が実施してきた研究内容を基にリスクマネジメントは複数の人間・部署がかかわって実施する共同作業であると捉えており、そのために重要な標準化・実用化という視点で整理してある。
子供たちの前に現れては、気まぐれにその願いをかなえる「アクマ」。いまどきの子供たちの反応はさまざまで…。
深海を疾駆する白い影-探索艇からの中継映像をよぎったその影はソナーに反応を示さず80ノットの高速で移動、撮影機材を瞬時に破壊した。発見者の海洋カメラマン芹沢と海洋学者はそれを新種の生物と仮定し調査に乗り出す。後日、小笠原父島で芹沢は謎のガス事故に巻き込まれた。変死者続出の原因は海から漂ってきた刺激臭。救助と解明のため海岸に向かった芹沢は浜を埋め尽くすゼリー状の発光体を目撃、しかし翌朝、それは跡形もなく消滅していた…。相次ぐ異常事件。日本近海で何が起こりつつあるのか。UMA発見か、何かの陰謀か。さらには中国海軍の小型潜水艇と潜水艦が「時速40ノットの鯨に激突され」沈没という報が!?-新感覚冒険小説、堂々誕生。
私たちには、何かが足りない。まだ手に入れなければならないものがある…。男にも負けぬ、村一番の狩人サーラ。聡明で旺盛な好奇心をもつ、神官の娘トゥード。それぞれ、軍神ラーラと英知の神デュプロスを守護神に持ちながら、迷いととまどいの想いを抱く彼女たちに、過酷な運命が待ちかまえていた。六年に一度の生贄の儀-人を喰らう神に捧げられることとなったふたり。助かる道はあるのか。しかし、神のすむ“迷宮”で、彼女たちが出会ったのは、予想もしなかった『世界の真実』だった。
草莽の志士として幕末の動乱期を駆け抜け、維新後は、岩倉使節団に随行。征韓論争の帰結を左右するほどの重要な役割を担い、日本の近代国家としての礎を築くことになった巨魁、伊藤博文。その全生涯を、本人の手記、書簡はもとより、現存する資料や文書を駆使して余すところなく描いた。日本の近代黎明期の政治過程を浮き彫りにする、圧巻の歴史大作!その維新動乱期から、日清戦争前夜までを収録。
当初、多くの化学物質は、人類の生活を豊かにする面が強調され、消毒薬や殺虫剤などの原料として広く使われてきた。それらは一方で、化学兵器の生産や環境破壊を引き起こした。だが、二〇世紀末に突如として出現した内分泌攪乱化学物質(環境ホルモン)は、人類の将来を破壊する“時限爆弾”になってしまった。近代化学の歴史と失敗の教訓から、人類が生存するための方途を展望する。
日本人のこころを洗うこの一冊!愛とは、幸福とは、人間とは、歴史とは何か。すべての日本人に愛され、読みつがれている文豪の全貌を描き出す決定的評伝。吉川英治自筆年譜収録。
あなたの飼っている動物は、自分の暮らしに満足しているだろうか?自分本意の愛情を押しつけてはイケナイ。相手の都合を勝手に解釈してはイケナイ。彼らに必要なのは、正しい理解と、極上の愛!自らも120種の動物と暮らす正義の獣医Dr.ノムラが、超マニアックアニマルとの熱いカンケイ、日々訪れる患者とその家族たちの奇妙なエピソードなどを通し、動物ライフの真髄、いのちの尊厳を語る。
横浜の公園で進学塾帰りの女子高校生が刺殺された。残されたノートには「55」という謎の言葉が記されていた。ルポライター浦上伸介は事件の取材に動き、被害者が半月前、姫路で偶然ある事件を目撃していたことをつきとめる。浦上がダイイングメッセージ「55」の意味を解き明かしたとき、女子高校生殺しの犯人として意外な男が浮かび上がってきた。しかし容疑者には、姫路で事件が起きたとき秋田新幹線に乗車していたという鉄壁のアリバイがあった。姫路-秋田間に横たわる時間の壁を、浦上は破ることができるか。
中米の小国で米大使館が占拠された!大胆、奇抜!!米陸軍の大使救出作戦が始まる…。巨匠のサスペンス長編。
十六年後-。「神〓@6FA3@大侠」として江湖で名をあげた楊過は、小龍女を求めて約束の地・絶情谷へ向かう-至上の愛を謳う武侠大河ロマンの傑作堂々の完結。
春に生まれたヤマメのピンクのすむ山に冬がやってきた。こごえそうに冷たい川。食べる物がなにもない。あっ!あぶない!イタチにおそわれそうになったピンクを助けた、大イワナのスノーじいさんは…。きびしい自然を生きのびる動物たちの姿と春の到来をドラマチックに描く。ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞作。
海の匂い、ふりそそぐ陽光、松林を渡る風…。焦燥と孤独の青春、そして愛と喪失の予感。戦後の荒野を駆け抜けた山川文学の集大成。
南海で発見された謎の海洋生物は「スピード・フィッシュ」と名付けられた。恐るべきスピードで船舶を襲い、一瞬にして鉄骨を溶かし、刺激性ガスで空気を汚染する。島嶼部ではガス中毒で多くの死者が発生。しかも、その個体は発見されるたびに巨大化し、とうとう空中を跳躍して内陸部をも襲う勢いに。小笠原・伊豆諸島を北上し東京湾を目指すかのような出没状況が報告されると、都心は大パニックに。避難を急ぐ人々で交通網は麻痺、強盗や暴動までが頻発。ついに政府は、陸海空の三自衛隊に治安出動命令を出した。謎の生物と人類の戦いの行方は-。
探偵社の調査員・日高健介は同僚の湯村亜木子と結婚し、亜木子の希望で九州・高千穂へ新婚旅行に出かけた。が、延岡で乗りかえた高千穂線の車内から、亜木子が失踪してしまったのだ。東京に戻った日高は、亜木子が関っていた調査の続きを頼まれる。ハネムーンで出雲へ向う途中に夫が失踪したケースで、日高は依頼人の君原由美子とともに出雲への旅を辿るため、“出雲1号”に乗り込むが…。
子どもに大ウケ間違いなしのおべんとうの中身は…。息苦しいほどのオリジナリティ。目からウロコのメニューであなたの料理は進化する。