南米コロンビア、アマゾン川の支流に沿って広がる熱帯雨林(セルバ)…。人跡まれなバージンセルバの奥地で一九七二年、白骨化した男の死体が発見された。いったい何が起きたのか?彼はなぜ、そこで死んだのか?家族や関係者の証言、日記、調書、新聞記事などの資料をもとに、白骨死体にひそむ真相を究明。緑の魔境アマゾンと人間との壮絶な戦いを描いた南米ベストセラー・ノンフィクション。
現代思想に計り知れない影響を与え続けているハイデッガーの『存在と時間』。しかし、難解をもって知られるこの書を読み解くのは並大抵のことではない。本書は、綿密かつ複雑な哲学概念で構成されている『存在と時間』を、「存在への問い」というひとつの方向に向けて整理し、全83節のハイブラウな哲学論議を、学問的水準を保ちつつ、くだけた筆に乗せてその思考の筋道を解き明かす。ごく普通の言葉と経験を携えて『存在と時間』に立ち向かおうとする読者の好伴侶。『存在と時間』を初めて読む人や、これまでに挫折したことのある人も、本書によって、しかと理解できたと実感できるだろう。
むかしむかし、イギリスのブリテン島の人たちは、いつも妖精と親しくおつきあいし、共に暮していました。スコットランドの山あいの流れにはバンシー、ウェールズには水の精タルウィス・テグ、そしてアイルランドの草の丘にはプーカが…妖精とその仲間たちの国で楽しく遊ぶ妖精案内。妖精図版多数収録。
みたことあるかな?こんなマーク、あんなマーク、みんなのまわりにもマークがいっぱい!ほらっ!よーくみまわしてごらん。
ぼくはピンク。おとなになって、海にくだったけれど、子孫を残すために、こいびとのパールをつれて、生まれ故郷の川にもどってきた。けれど、あたりのようすはすっかりかわり、水はよごれ、その上、ダムができて、このままじゃ、上流までたどりつけない…。山奥の清流で生まれたヤマメ、ピンクの運命は…!『ヤマメのピンク三部作』の完結編!ブラチスラバ国際絵本原画展金牌受賞作。
この一週間、毎日香水の匂いをさせて朝帰りする義兄の貴奨。一人で過ごす夜が寂しいとも言えず、慎吾は密かに傷ついていた。そんな時、元の上司・高槻に誘われ、慎吾は貴奨が毎晩通っているという会員制クラブに行くことに。そこで見た、貴奨の意外な素顔とは…!?表題作他、三年半の空白を経て、ついに帰ってきた健と慎吾の再会を描く、「スイート・ペイン」等3編を収録。
巨大な「変革の時代」の多様な像を結ぶ。日本の資本主義経済の歴史的展開を丹念に追いダイナミックなその全体像の構築をめざす。
次つぎといろんな遊びを思いつき、アーネストをふりまわすセレスティーヌですが…。ガブリエル・バンサンが描く温かなふれあいの世界。
ローメニア航空のスチュワーデス・清川洋子の全裸死体が発見された。その秘所には、ヘロイン入りのコンドームがはさみこまれていたのだ!ローメニア航空は、密輸や闇ドルであげた利益を、日本国内に潜入させた諜報員たちの工作資金に充てている疑いがあった。内閣情報室は、秘密情報官の水野洋治に事件の調査を命じる。水野を待ちうける恐るべき罠と仲間の裏切り…。大藪アクションの醍醐味。
年末年始の休暇を京都で過ごすことにした宮之原警部。恋人の平瀬玻奈子が二人のために知人の別荘を借りたのだ。持ち主の波岡あかりは『トワイライト・タイム』という映画で一躍大スターになった女優。東山法然院の近くにあるレンガ造りの別荘に足を踏み入れた途端、血の海の中に波岡あかりが倒れていた!細雪がうっすらと積もった玄関の敷石には、小さなハイヒールの跡が残され…。長篇旅情推理。
激動の明治から昭和を描く本格的大河小説。二〇〇〇年十一月セット復刊。
軽井沢の初夏から夏。友だちって何?「こころ」って何?傷つくことで少女は大人になり、本当の恋の予感にときめく…。
くまのプーさんとそのなかまたちに、ハロウィンパーティーのしょうたいじょうがとどきました。みんな、ゆかいなかそうをして、パーティーにでかけていきます。かぼちゃのかそうはだれでしょう?ひらくとわかる、しかけえほん。
古いお城のあとに建てられた「みはらし館」にひっこしてきた三人きょうだい。その晩、長女のユッタは、おばけを見ました。白くて、小さくて、とても悲しそうなおばけのフローリアンは、五百年以上もむかしにのろいをかけられ、それからずっとさまよっていたというのです。ユッタたちは、フローリアンと友だちになり、なんとかたすけてあげたいと思うのですが、のろいをとく方法は想像以上にたいへんで…。本好きの姉ユッタ、おてんばな妹のイーミ、ちっちゃな弟ベンノーの三人きょうだいと、おばけのフローリアンがまきおこす、ゆかいでほろりとする物語。
本書は、心理学で卒論を書くことをめざしている大学生、あるいは今後この分野の研究を新しくマスターしようとする大学院生を読者として書かれた。したがって、卒論レベルの心理学研究の指導助言を行なう先生方、あるいはできるだけ自分の力で修得しようと試みている学生・院生にも、まさしくマニュアルとして利用いただける具体的な一書である。
牛魔王の瘴気にあてられました三蔵様は、生と死の境をさまよっていらっしゃいました。もはや、三蔵様のお命をお救いできるのは、世洒同君様から頂きました秘薬・呉本丹のみでございます。悟空は祈る思いで、この秘薬を三蔵様のお口に運ばさせていただきます。果たして三蔵様の御身は。一行は牛魔王を滅し、天竺へと歩を進められますでしょうか。広大な世界を舞台に少年たちが駆けめぐる、中国風ヒロイック・ファンタジー最終幕。
「宣長問題」とは、宣長とともにたえず近代に再生する日本の自己同一性をめぐる言説の問題である。「宣長」はいつでも人々の関心のうちに存在しても、しかし「宣長問題」はない。この欠落がもつ思想上の意味の重大さを指摘しながら著者は、宣長におけるあの再生する言説の初源的な成立を解き明かす。「やまとことば」という日本の言語的同一性が、宣長によっていかに危うい前提に立って生み出されていくかを鮮やかに分析していく。その作業は近代日本の核をなす日本的内部を成形するものへの徹底した批判的な言説分析の実践である。それは明日に向けて、私たちの視座の転換を促すものである。
話題の新税を徹底解剖!制度の基本的仕組みや問題点、企業経営や景気に与える影響などをやさしく解説。
生病老死、愛別離苦は、人の世の定めです。親しんで下さったみなさん、それでは、さようなら。