真の豊かさとは何か?真の幸福とは何か?私たちの求めるものとは何か?仏陀の教えをわかりやすく説いて、百二十万読者の圧倒的支持を得た不滅のベストセラー!『般若心経』二百六十五文字を、凝縮された仏教の真髄と観る著者は、その「空」の心を「広く広く、もっと広く」と説き、混迷の時代を生きる日本人に向けて、人間のあるべき姿をあたたかく語りかける。すべての人におくる永遠の癒しの書。
ファシズムの暗雲に覆われた1930年代のスペイン、これに抵抗した労働者の自発的な革命として市民戦争は始まった。その報道記事を書くためにバルセロナにやってきたオーウェルは、燃えさかる革命的状況に魅せられ、共和国政府軍兵士として銃を取り最前線へ赴く。人間の生命と理想を悲劇的に蕩尽してしまう戦争という日常ー残酷、欠乏、虚偽。しかし、それでも捨て切れぬ人間への希望を、自らの体験をとおして、作家の透徹な視線が描ききる。二十世紀という時代のなかで人間の現実を見つめた傑作ノンフィクション。共和国政府の敗北という形で戦争が終結した後に書かれた回想録「スペイン戦争を振り返って」を併録。
マルシリオ・フィチーノ(1433-99)はイタリア・ルネサンスを代表する哲学者。「プラトン・アカデミーの長」であり、プラトン、プロティノス、ディオニュシオス・アレオパギテス、「ヘルメス文書」などの翻訳者にして『プラトン神学』の著者である彼を軸に据えると、ルネサンスの隠された精神の動因とその広がりが見えてくる。プラトン主義、ヘルメス主義、古代神学等々の大復興は、いかなる思想的・芸術的風土を創り出したのだろうか。本書は、平板なルネサンス理解を大きく超える気運をもたらした先駆作であり、著者の麗筆は、数々の神話的形象の下にダイナミックな美的宇宙を開示して余すところがない。待望の改訳決定版。
人間国宝・桂米朝演じる上方落語の世界。第四巻は「商売繁盛」。商売の都にふさわしい商人の心意気や、珍商売の数々。落語を通じて上方の経営哲学を知り、ビジネスを学ぼう?という一冊。
ビートルズの解散。ヨーコとの出会い。平和運動。アメリカ政府との闘い。そして息子ショーンの誕生。’75〜’80年にジョンが書いた自伝エッセイと作品。本邦初刊行。
シャアとアムロー同じ理想を抱きつつ、対立する二人が、白鳥の舞う湖で再会したのは、偶然か。それとも、かつて彼らの狭間で命を落としたララァの夢が導いたのか…アムロのもとから、ニュータイプの少女、クェスを連れ去るシャアの心に生じた歪みとは?ネオ・ジオンが仕掛けた小惑星アクシズの地球落下を阻止すべく、完全武装のνガンダムで出撃するアムロに、因縁の決着を望むシャアが襲いかかる!「個人」の想いと「人類」の未来を描く超エンタテインメント。
グローバル時代の現在、多くの会社で英語での実務が必須となっている。学生時代の辞書を引き引きの「読む」英語とは違う、「書く」「話す」「聞く」英語は、はたしてどのように勉強したらよいのか。著者は国際ビジネスの第一線で活躍したのちビジネス英語のプロになった異色の経歴の持ち主。その著者が自らの英語学習体験と国際交渉の経験をふまえて、ビジネス英語のエッセンスを解き明かす。「英語論理にもとづくコミュニケーションがうまくなれば英語も上達する」「英語は短文かつ単文であるべし」という持論を軸に、英語上達のコツを手ほどきする実践的入門書。
愛媛県警の大鷹鬼平は、廃線跡を旅するため、友人とともに新潟・親不知へと向かう途中、海沿いの線路跡で殺人事件に遭遇した。凶器は二十キロもある大きな石。だがその石は波に磨かれていた。誰が運んだのか?第一発見者の芹沢鮎美は、所轄署の事情聴取に対して頑なな態度を示し、容疑を持たれる。鬼平は鮎美の疑いを晴らそうと、警察庁広域捜査官の宮之原警部に協力を要請し、ともに捜査にあたるが…。
京のほとんどを焼きつくした天明の大火。この火事で宗徳の止住する地蔵寺も焼け失せた。そんななか、路傍の石地蔵に手を合わせる老人と幼い少女。彼らは何を祈ったのだろう。紀州犬の豪にそのことを知らされた奉行所同心・蓮根左仲は羅宇屋の与惣次に石地蔵を見張らせ、女絵師・お琳、宗徳と共に二人の周辺を探る…(「土中の顔」)。お馴染み、闇の仕事師たちが悪に挑む時代連作集。大好評シリーズ第三弾。
慶応四年ー徳川家が朝敵とされた今、将軍家兵法指南役という武門名誉の職にあった柳生藩は、佐幕派の江戸侍と勤王派の国侍とに分かれ、いがみ合っていた。両派は、朝廷に逆意ありとみられぬため、藩主但馬守俊益を上京させることに合意。しかし、一行が出立した当夜、国侍は柳生に残った五人の江戸侍を捕縛監禁、その後も策を弄し、京に出た佐幕派を次々に呼び戻しはじめた…(表題作)。珠玉の時代小説集。
人間の運命が無限に反復する-そんな迷宮的世界を描きつづけた作家ボルヘス。本書は、そのボルヘス自身が凝縮・構築した、“ボルヘス小宇宙”ともいうべき珠玉の一冊である。全体は三部からなり、第一部は代表作「アレフ」「死とコンパス」「円環の廃墟」「ボルヘスと私」など自ら選りすぐった20編を収録する。第二部「自伝風エッセー」では、幼少期から短篇執筆の日々までを回想し、さらに第三部で収録全短篇作品をボルヘス自身が注解する。
ほっきょくのきびしいさむさのなかで、かたときもはなれることのないシロクマのおやこ。しかし、子グマはいつかおかあさんからはなれてひとりでいきていかなければなりません。だから、それまではおかあさんにいっぱいいっぱいあまえているのです。4歳から楽しく読める写真絵本。
明治・大正・昭和と養蚕農家の女性たちは、自分で育てたくず繭から糸をとり、染め、織り、よそ行きの着物を仕立てていました。当時の実物の布で仕立てた、5分の1のミニチュア着物集。
経営危機の発生を未然に防ぐための組織的な対策を「リスクマネジメント」、実際に発生したときの対応を「危機管理」として捉え、経営のすべての分野にかかわる規程を具体的に紹介。