「これ以上やさしくは統計解析を説明できない」という著者の声がきこえてくる本です。統計といえば平均くらいしか知らなかった人でも、この本の指示通りにExcelを操作していけば、かなりの手法が扱えるようになります。統計を理解するコツはまず“慣れる”こと。さあ、あなたもさっそくページをひらいて…マウスをカチッ。
剣の長さは二尺四寸、元幅一寸、反りは七分、波紋は涛爛に乱れ交り、鍔の鍍金も鞘の漆も剥げた一振りの剣ー。戦国の世、今川の駿府城に降臨した無銘剣は本能寺、関ヶ原を彷徨し、泰平の栄華を謳歌する徳川の世に漂着した。そして今また、血飛沫舞う幕末の世にその凄まじい剣気を迸らせる…。持つ者に不思議な力を付与する妖剣を案内役に歴史小説の新境地を切り拓く“森村通史”幕末維新編、いよいよ開幕。
「希望がないときこそ、目覚めのチャンス」。大乗仏教の尼僧が贈るパワフル・メッセージ!米国精神世界のベストセラー。
国際取引契約、電子商取引、国際物流、代金決済、リスクマネジメント、紛争解決など専門家17人が多角的視点で解説。
本書は、高度ポリテクセンターの自動化技術セミナーの講師陣による「生産システム構築のための定石集」である。高度ポリテクセンターに設置されている自動組立実習ラインと同じシステムを用いて、サンプルのワークを組立てる、全自動ラインを構築するための考え方を詳しく解説した第1編と、その中で使われるいろいろな自動化の要素機器の選定法・注意事項・利害損失などを項目ごとに分かりやすく解説した第2編からなっている。本書は主として初級・中級の生産技術系エンジニヤに、座右の書として愛用してもらいたい。
マニュアル化された現代の精神医学は「こころ」を身体メカニズムの一種ととらえ、正常と異常の境界線をひいてゆく。これに対して本書は、「こころ」の病はけっして「異常」ではなく、人間の「こころ」の本質の、ある現われとして把握する。こうした立場から本書は、統合失調症、自閉症、不登校という三つの「ふしぎ」を取り上げ、「個的」でありながら「共同的」でもある「こころ」の本質に迫ってゆく。私たちの「こころ」を根本から考え直す上で示唆に富む、人間学的精神医学の試みである。
木でできたあたたかな家のなかで、イヌイットが赤んぼうをあやしています。遠くはなれた氷原では、シロクマが赤んぼうをなくして、ないていました。お父さんクマは、ふと思いました。「このにんげんの子が、うちの子になったら…」こうしてにんげんの子どもは、北のはて、雪と風のなかで、クマとして育てられることになったのです。氷の世界に生きるシロクマと少年のおとぎ話。
日本が誇る数々のテレビ番組。かつて誰もが楽しんだ、あの名作この傑作の、見どころを教えます。そして、懐かしさにココロ震えること必至の、最終回を一挙大公開します。かつて熱狂した、あの番組がもう一度見たくなることうけ合い。あの頃のあなたが夢中になったヒーローは、きっとここにいる-。
光り輝く青年神アポローン、秘儀の大母神デーメーテール、魂の導者にしてトリック・スターたるヘルメース、精液から生まれた美神アフロディーテー…ギリシアの神々の物語は西洋の文学・芸術に無数の素材を提供してきた。ギリシア神話はまた、西洋人の基層的な心性や世界観を知るうえで逸することのできない記憶の宝蔵でもある。数多い典拠のなかで、大ホメーロスの名を冠して伝存された本書は、内容の充実、作品の完成度、作風の多様をもってひときわ異彩を放つ。33篇22柱の神々に捧げられた讚歌集を流麗・典雅な日本語に移し替えるとともに、博捜の訳註・解題を付した唯一の全訳。
父の声が聞こえる熊野の闇から、路地の奥から…父の心、父の愛、父との絆そして父の死ー書くことの“いのち”を受け継いだ光輝く日々の軌跡。
「俺を好きになって」-海藤洸平には好きな人がいる。母親に捨てられた自分を、子供の頃から可愛がってくれた天野霞だ。でも霞は父親の愛人だった。一度だけ、好きで好きで無理矢理身体を繋いだものの、洸平の想いとともに霞に忘れたことにされてしまっていた。…もし、自分のほうが先に霞と出会っていたら?ある日、そんな望が叶い、自分と同じ十七歳の頃の霞と、出会い直すことができた洸平は、強引に霞と同棲を始めるが…。