氷の穴から顔をだした、あざらし。駆けよってきたしろくまこぐまは、辛抱強く、あざらしを待ち続けます。北極圏に棲むホッキョクグマは肉食獣で、アザラシが好物です。ホッキョクグマは獲物を見つけると、その場で辛抱強く待つ修正があります。アザラシにとっては、そんなホッキョクグマは天敵です。氷の穴から出てくると、食べられてしまうでしょう。子どもは、ホッキョクグマもアザラシも大好きです。でも、野生動物が生きているのは弱肉強食の世界です。子どもたちが抱いているかわいい動物のイメージと、現実の厳しさを、どのように理解し、自然界の営みに眼を向ければよいのでしょう。…親子で「その後の続き」を考える、みんなで創作する絵本!-カナダをはじめ、アメリカ・日本・中国での園児たちとの豊富なワークショップ体験が生んだ、日本発のバイリンガル絵本登場。
フランス・ルネサンス文学を代表する作家ラブレーの記念碑的大作、待望の新訳第二弾。巨人王ガルガンチュアの息子パンタグリュエルが、才能豊かないたずら者パニュルジュとともに大活躍ーイギリスの大学者との珍無類の論戦、パリの貴婦人への恋とふられた仕返し、さらに悪の化身の巨人ルーガルー退治など、名場面続出の物語。ラブレーの爆発的な魅惑を伝える新訳、ますます冴えわたる。『ガルガンチュア大年代記』を併せて収める。
最も重要な「芸術」を問われたなら「美しい家」と答えよう、その次に重要なのは「美しい書物」と答えようー。19世紀末イギリスの装飾芸術家ウィリアム・モリスは、晩年、私家版印刷所ケルムスコット・プレスを設立する。そこでは活字や装飾デザインから紙作りに至るまで、徹底した理想の書物づくりが追究された。本書は、書物芸術を論じたモリスの全エッセイ・講演記録を収録したものである。産業化社会の中で、美の探究に心血を注いだ「近代デザインの祖」による、理念と情熱が結露した一冊。
近年ニート、フリーターに象徴される若者労働に関する類書は多いが、社会学や心理学に論点をずらすものが多い。本書は、ニート、フリーター、正社員を相互に無関係ではない地続きの存在として、若者労働をとりまく厳しい状況(=労働問題)に注視し、どの雇用形態でも働く若者が労働条件を改善できるような発言の仕組みを獲得すること、すなわち経営者や労働組合が何を変えうるか、既存の労使関係の再構築を提言する。労働問題屈指の論客が、漂流する現代若者労働を多面的に考察し提言する「気づきへの促し」の書。
青春とは、その人が輝き続けようとする限り続いていくもの。あの頃の自分、そして今の僕自身。いろんな青春模様を描いた感情を、どこか哀愁味を感じさせつつも優しく響く歌ものロックに乗せ、次々と心に染み込ませていく。このセカンド・ミニは、まるで歌う青春小説。
青黒い鋼鉄の騎士ーシュペル・アンヴァイール。それはアーマンディー・サッシェ領主、ディオデイト子爵家に代々伝わる守護騎ー人型の機動兵器だ。装飾と装甲を施された胸部のコマンド・モジュールに僕は座っていた。巡礼の子だった僕が、なぜそんな場所に座っていたのか。なぜ隣国の領主の操る強大な赤い守護騎と対峙して闘っていたのか。
経済産業省「経理・財務サービス スキルスタンダード」の要点をかんたんに、やさしく解説。
松本清張の『日本の黒い霧』は一九六〇年の雑誌掲載時から大きな反響を呼びその影響は今日にまで及んでいる。事実、下山事件や朝鮮戦争をめぐる新刊は今日に至るもなお刊行されている。確かに、清張のこの本を読むと、なんとなく米国のそういう陰謀があったのか、と思わされてしまうが、突きつめていくと、まったく違う現実が浮かび上がってくる。松川事件で死刑判決を受けた著者が、松本清張の作り上げた虚構をつぎつぎと引き剥がしていく。
天才的な配球センスを持つ捕手の茅厨。コントロール抜群のエース・国府田。“超高校級バッテリー”と謳われた二人だが、実は国府田は茅厨を無理やり抱いていた。その後、国府田はプロ球団へ、茅厨は社会人野球へと道を分ける。しかし、茅厨のリードを失った国府田は、プロの世界で精彩を欠いてしまう。その事実に国府田はプライドを傷つけられるが、茅厨を抱くことをやめられず。
岸本斉史原作の忍者アクション・コミックに基づくTVアニメの劇場版第2作。ナルト、シカマル、サクラの3人が、不気味な甲冑戦士たちや謎だらけの強大な敵を前に、忍術で立ち向かう。ゲスト声優に黒川智花、河相我聞。
渥美清主演で60年代の人気作となった東映“急行シリーズ”の記念すべき第1作。特急列車のベテラン車掌・青木吾一が佐世保長崎行に常務した際、偶然にもかつての思い人を見かけたことから、車内で大騒動を起こしてしまう。
渥美清、佐久間良子共演による、人情喜劇・列車シリーズの第3作。可愛い妻子と幸せに暮らす上田新作は長距離列車の車掌。ある日、乗務中に幼なじみの美女と偶然にも再会した新作が、彼女の悩みを解決するため奔走する。