日本の“洋楽ヒット”の伝統に着目したレトロ企画“80〜81年”編。MTV時代前夜、ラジオがヒット曲を生んだ最後の時にあたり、ディスコ・ブームやAOR指向の残照と産業ロックの全盛が実感できる内容だが、いずれも甘いメロディが切なく胸に響く。大衆ポップスの真髄がある。
カラヤン自身が演出も手がけた、82年ザルツブルク音楽祭での「ファルスタッフ」の映像。このヴェルディ最後のオペラでタイトル・ロールを歌うのは、当時66歳の名バリトン、タッデイ。
オジー・オズボーンのデジタル・リマスター・シリーズ第2弾。ギターにザック・ワイルドを迎えて制作、オジーの魔力が封印された7作目のソロ・アルバム(88年作品)。未発表音源も収録。
オジー・オズボーンのデジタル・リマスター・シリーズ第2弾。帝王オジー伝説の集大成盤(97年作品)。もともとは2枚組だったものを、今回は1枚組として内容もリニューアルしてのリリース。
ソニーのリラクシング系コンピレーションの第3集。癒し、なごみというテーマの下に、2002年ワールドカップのアンセムから、ゴンチチ、小松亮太、ヨーヨー・マ、「スターウォーズ」、ショーロ・クラブまでがジャンルを横断して並ぶのは、かなり壮観です。
カストロ・ネヴィスにアサド兄弟にジスモンチらのブラジル勢のほか、キューバ勢のパキートも駆けつけ、舞台はゴージャスでラグジュアリー。ヨーヨー・マのファンばかりでなく、ブラジル音楽ファンにも待望の作品だろう。名歌や佳曲が美しい洗練の色を帯びた。
2001年春に全国4都市8公演、計3万人を動員して行われた“live image”の最終公演の模様を収録。『image』『image2』収録曲を中心に、ライヴならではの豪華共演が楽しめる。
2004年7月13日に惜しくも亡くなったクライバーの追悼盤。89年と92年のニュー・イヤー・コンサートの全曲を完全網羅した3枚組。愉悦に満ちたウィンナ・ワルツの真髄を聴ける。
メイシー・グレイ初のベスト・アルバム。ロック、ポップ、ソウル……様々なジャンルの垣根を変幻自在に行き来する彼女の特異な才能に改めて驚愕すること必至の1枚だ。新曲やリミックスを追加収録。
曲名を見てもあまりピンとこないが、聴けば「ああ、これか」と気付くTVや映画、そしてCMの音楽など。いずれも鮮やかに特定の情景を浮かび上がらせ、我々を淡い幻想に誘う。そんな音楽を集めたイマージュ・シリーズのベスト盤。でも演奏はヤワじゃない。
2004年最大のシンデレラ・ガールにして弱冠17歳、美貌の新星、ナターシャ・トーマスのデビュー作。イン・シンクやサラ・ブライトマンを手がけたアレックス・クリスチャンセンのプロデュース。
桂文珍が年1回、8月8日にNGK(なんばグランド花月)で開催する八八(はちはち)独演会から、2004年第22回のライヴ。「世帯念仏(小言念仏)」のリニューアル版「新・世帯念仏」とおなじみ「三枚起請」を収録。
超人気バンド、オフスプリング初のビデオ・クリップ集。新曲収録の初のベスト・アルバムと同時発売となる本作は、CD同様、オフスプリングの代表曲の数々が映像で楽しめる決定版だ。
1945〜86年にかけての彼のキャリアを、証言者たちのコメント、貴重なライヴ映像、そしてマイルス自身のコメント映像とともに綴ったドキュメンタリー。チャーリー・パーカーほかの貴重な映像も収録。
2005年6月についにアルバム・デビューを果たしたカノンのミニ・アルバムが早々と届いた。彼女の最大の魅力であるどこまでも続くような清々しい気分があふれている6曲の新たなサウンドは、聴く者を知らず知らずにヒーリング効果のなかに取り込んでしまう。
奇才フィオナ・アップル、6年ぶり待望のサード作。流行の音楽スタイルとは無縁の地点で鳴るエレガントでノスタルジックで近未来的でもある珠玉のメロディとアレンジの素晴らしさは当然ながら、オーガニックな彼女のヴォーカルも絶品。文句なしの傑作。