2003年結成の超パンク・ロック・バンドの4枚目のアルバム。情趣たっぷりなピアノと激しさ最高潮のドラムスのアンビバレンスな掛け合いが、憎らしいほどに小気味良い。ヴォーカル・後藤のアンニュイなロリータ声が粘着する破天荒さに、バンドのスケール感をおぼえる作品。
因幡晃のベスト・アルバム。デビュー曲「わかって下さい」やヒット曲「きみはどこまで美しくなるのか。」「別涙(わかれ)」のほか、TVドラマ『しのぶ』主題歌「忍冬(すいかずら)」を収録したスペシャル・セレクトだ。
5歳の少年・宗介が、さかなの子・ポニョにした約束。宮崎駿がためらわずに描く、少年と少女、愛と責任、海と生命、そして、母と子の物語。
テレビ・アニメ『夏目友人帳』のサントラ。作曲・編曲は、90年代よりモダンチョキチョキズやヒカシューなどで活躍してきた吉森信。アコギやピアノ、リコーダー、パーカッションといったオーガニックな楽器を使用し、どこか懐かしい音空間を作り上げている。
限りなく美しいモーツァルトの音楽。カラヤンやバーンスタイン、テイトによる交響曲、カサドシュやブレンデルやペライアのひくピアノ協奏曲、ブダペスト弦楽四重奏団やハーゲン弦楽四重奏団の室内楽、シェリングのヴァイオリン、ハスキルやグルダのピアノ、魅惑のオペラなど、演奏史に輝く名盤から新しいディスクまで、モーツァルトをきく喜びをつづる至福のエセー。
もみじ舞い散るあやしい峠道。あやうし、ねぎぼうずのあさたろう!!いっぽう、道中ふと姿を消した弟分のにんにくにきちは今どこに?
ゲームの中で使われている音楽を収録したアルバム。クラシックとオリジナルで構成されている。よく知っている曲でも、ゲームのBGMにするときのサウンド・クリエイトの工夫をあらためて認識できる。古澤利久によるクラシックへの想いをつづった文が味わい深い。
誰も知らなかった本当のお金の仕組み。“彼ら”の手口を逆手にとれば自立型経済が実現。ロスチャイルドに学ぶ成功哲学。
呆けてしまった母の姿に、分からないからこその呆然とした実存そのものの不安と恐怖を感じ、癌になった愛猫フネの、生き物の宿命である死をそのまま受け入れている目にひるみ、その静寂さの前に恥じる。生きるって何だろう。北軽井沢の春に、腹の底から踊り狂うように嬉しくなり、土に暮らす友と語りあう。いつ死んでもいい、でも今日でなくていい。
一人の真面目な江戸ッ子。とびきり上等の日本人。
4人組ガールズ・グループ、バングルスのベスト・アルバム。プリンス作曲の出世作「マニック・マンデー」、サイモン&ガーファンクルのカヴァー「冬の散歩道」、TBS系ドラマ『ラブシャッフル』挿入歌「胸いっぱいの愛」などを収録している。
エピックソニー在籍時にリリースしたシングルをコンパイルしたベスト・アルバム。琉球民謡や河内音頭など、日本古来の民族的音楽をベースに、ワールド・ミュージックのテイストを散りばめた独特な世界観を創り上げている彼らのサウンドを満喫できる一枚。
修学院高校に赴任してきた産休補助教師の中原俊介。この“バクダン”の異名を取る熱血先生を軸に、生徒や先生たちの日常を描く。NTV系にて1978年に放送された学園青春ドラマ。出演は中村雅俊、秋野太作ほか。
1984年、東京ー思想界、音楽界の巨人が音楽・文化について語りあった。坂本の創作現場に吉本が立ち会い、デジタル・シンセサイザーなどを用いた最先端の作曲手法を坂本が解説する。そこでは音楽が作品として屹立していく様が丁寧に描かれ、同時にモードが変わりつつある文化の時勢を見極め、未来を予測する先見的な対話が紡がれた。既成概念が壊され、技術革新による新時代到来を予見できた時代の、出色のドキュメント。巻末に1984年を振り返る、坂本への文庫版特別インタビューを収録する。
ハツカネズミのすむネコイラン町にはチュウチュウ通りというすてきな通りがあります。その2番地に住むのは、古道具屋のクツカタッポ。なぜ、そんな変わった名前なのかというと…。
ジュディ・オングのベスト・アルバム。「魅せられて」をはじめとする、名曲の数々を一枚に。日本だけでなく台湾、香港でのヒット曲も収めており、新曲「蓮花」が聴けるのも嬉しい。
水木しげる原作コミックをアニメ化したTVシリーズと劇場用映画2編をコンプリート。ファウスト博士に出会い、自分が1万年に1人の“悪魔くん”だと知らされた少年・真吾が正義の力を手に入れ、悪と戦う姿を描く。
コアラの鼻の材質。郵便局での決闘。ちょんまげの起源。新たなるオリンピック競技の提案。「ホッホグルグル」の謎。パン屋さんとの文通。矢吹ジョーの口から出るものの正体。「猫マッサージ屋」開業の野望。バンドエイドとの正しい闘い方ー。奇想、妄想たくましく、リズミカルな名文で綴るエッセイ集。読んでも一ミクロンの役にも立たず、教養もいっさい増えないこと請け合いです。