79年発表の第4作。四半世紀近くも前に、前作もそうだが、一人ア・カペラで始めるというところに、現在につながる自身の音楽センスに対する自信と頑固さ(?)がうかがえる。ライヴを大切にし続ける姿勢は、寄席にこだわる噺家に通じるものがありそうだ。
人気アニメ『City Hunter』のTVシリーズ、劇場版、TVスペシャルのオープニング&エンディング・テーマを完全収録したコンピレーション・アルバム。TM NETWORK、小比類巻かほるら錚々たるアーティストを収録。
75〜92年のアルバムからユーミンと杉真理の提供曲(作詞のみ、作曲のみを含む)を集めた2枚組。荒井由実の自演もある[1](7)(16)、[2](3)などは、このグループの音楽が醸す上品なイメージが山本潤子の明瞭な発音と透明感のある声質に由来することをよく伝える。
気楽にクラシックを楽しめるようにと、バッハから近代までの有名曲を、CD2枚に36曲も収録したお徳用アルバム。全曲に解説が付き、子供はもちろん、クラシック初心者までが楽しめる。
アジア8ヵ国においてインターネットでファンからの人気投票を行ない、収録曲を決定したシングル・コレクション。新たにレコーディングした未発表曲も収録しており、ラルクの歩みを見通せる内容だ。
自選ベストでお茶を濁していたバービーの隠し玉的なリアル・ベスト。男と女のラヴ・ゲーム的なクドイ歌詞を、彼ら特有のセンスで自由に闊歩していた姿が雪崩式に連発されている。この独創性のトラップは否定すればするほど深みにはまる呪縛だった。
ベスト盤+96年4月のライヴで、曲の並びにも細かく気が配られていて、お買い得感あり。ポップ・ミュージックの楽しさを徹底的に味わうことができる。鈴木雅之の究極のヴォーカルが聴ける(13)、大滝詠一の珠玉の名曲(14)などいいメロディがそろっている。
“シンセを抱いたアルフィー”と評した奴がいるとかいないとかのTMの新作はCD対応サイズ、ロンドン録音のコンセプト・アルバム。と言うとシンセの派手な音使いが脳裏をかすめるが、サウンドは意外なほどシンプル。小室哲哉メロディーのファンに。
吉田美奈子のアルファ第3弾となった81年作品が待望の復刻。本人出演のマクセル・カセットCM曲「ブラック・アイ・レイディー」をフィーチャー。当時“ファンクの女王”と呼ばれた名盤。
ポリドール時代のヒット曲を収録したベスト盤『ロイヤル・ストレート・フラッシュ』シリーズの1枚。1979年に発表された本作はソロ2ndシングルから26thの「カサブランカ・ダンディ」までをピックアップ。
『ハウルの動く城』の主題歌でヒロイン役の賠償千恵子が歌っているがさすがにうまい。切々と歌い上げ心に染み入る。作詞:谷川俊太郎、作曲:木村弓、編曲:久石譲という強力トリオで悪いわけがない。カップリングの久石譲のテーマも懐かしいメロディでいい感じ。
80年代の日本のポップ・シーンを彩り、“女性ヴォーカルによるロック・バンド”というスタイルを確立するほどの影響を与えたレベッカ。再評価も著しい彼らのプロモを集めた映像集。
デビュー曲「裸足の季節」を含む'80年8月発表の、松田聖子初のオリジナル・アルバム。この頃からすでに、かすれ気味の歌声を生かしたヴォーカル・スタイルをとっているが、高い伸びのある声をより強調した作りになっている。
86年からTVで放映された人気シリーズのサウンドトラック。本作は88年公開の第2弾作品『MATA MATA ABUNAI DEKA』のサントラ。主演の舘ひろしヴォーカル曲のほか、スタイリッシュなナンバーを収録。
小田和正がいまだ第一線のポップ・シンガーだということを知らしめる一作。声にはさらに迫力が増し、ラブ・ソングを歌うことへの覚悟も明快。揺らぎのなさでリスナーの心に迫る、直球勝負の全11曲。うち10曲がタイアップ曲。タイトルが最大の謎。★
『マグマ』に続く稲葉浩志ソロ名義のマキシ。珠玉のバラード(1)は全体を色どる美しくも悲しいストリングスがサビと相まって印象的。一転して(2)では陽気なパーティ・モード全開。無機質なビートで始まり(お馴染みの)熱い稲葉節が堪能できる(3)と濃密な音空間。
1987年8月29日に行なわれた「TREES LINING A STREET」ツアーの有明コロシアム公演のライヴ映像が、ファン待望の初商品化。「I LOVE YOU」「卒業」などの代表曲を網羅した内容となっている。