大人になりきれない日本人。アルコールに溺れ、食べることに逃避し、仕事に没頭して自分を見失っている人たち…。その彼らを何とか救おうと必死になるが、かえって愛によって彼らを縛ってしまう人たち。「愛しすぎる人」と「愛されていなければすまない人」の依存しあう人間関係のメカニズムとその回復。
八方破れの生きざまがみごと芸の肥やしとなった、といわれる五代目古今亭志ん生。その自由奔放な芸は、没後15年を経て、色褪せるどころか、ますます評価がたかまっている。おなじみ一挺入りの出囃子とともに鮮やかによみがえる志ん生落語、『お色直し』ほか絶妙の高座を、きめこまかく再現する。昭和落語の名人シリーズ第1弾。
ライト兄弟の名は、飛行機の発明者として、世界じゅうの人びとに知られています。空を飛ぶことは、大むかしからの人類の夢でした。ライト兄弟も子どものころからの夢を実現させようと、飛行の原理を学び、何度も失敗をかさねて、世界ではじめての動力飛行に成功したのです。
霊媒体質とは霊にとりつかれやすい体質のことをいい、年中病気がちの人、事故にあいやすい人、俗にいうツイていない人などがそれである。では霊媒体質者は、どうしたら病気、死、災難などの不運から逃れられるであろうか?目に見えない霊魂の迷いを究明してあなたを救済し、光明をもたらす衝撃の大霊界第3弾。
ガンの恐怖とたたかいながらも、タンポポのようにたくましく生きた少女の記録。
世界の真ん中にあるという1本の大きな木の根本に住んでいる少女シシは、ある日、空を舞う金色の鳥をみかけます。その鳥が「全てを知るという伝説の鳥」だと信じたシシは、金色の鳥をさがしに、その大きな木に登ることを決意するのです。1匹のカエルを相棒に木に登り始めたシシは、苔の番人スプルや、やはり鳥をさがし求めて木に登る少年サマに出会います。そして、ついに姿を現わした、金色の鳥…。宮崎駿作品の主要スタッフのひとりとして活躍する著者の初めての描き下ろし絵本。透明感あふれる絵と独特の文体でつづった、自然と少女の物語。
「狼と七ひきの子やぎ」「ヘンゼルとグレーテル」「灰かぶり姫」「赤ずきん」「ブレーメンの音楽隊」など32篇を骨太でしかもリズミカルな名訳で贈る。
「いばら姫」「白雪姫」「水のみ百姓」「ヨリンデとヨリンゲル」「きつねと猫」に新訳「すすまみれ悪魔の弟」「若返った小男」「わがままな子供」など6篇を加え35篇をKHM順に収める。
歴史と風土がはぐくんだ美しい日本の町並み。異国情緒溢れる長崎、塗篭の町家が並ぶ内子、山陰の小京都津和野、蔵と白壁の伏見、中山道宿場町妻篭、水辺に豪壮な商家の立つ栃木、格式高い武家屋敷の角館など全国52の特色ある地域を選び、人びとが築いてきた町並みの魅力を伝えます。便利なミニマップつき。
恋多きゼウスと、嫉妬に狂う妻ヘラ、その子ヘーパイトスと美の女神アプロディテ、恋の矢をもつエロス…オリュンポスの神々はいかに戦い、いかに恋したか。しなやかな哲学者による、ギリシア神話入門の決定板。
神々は英雄と結婚し、英雄はまた妖精の恋人に…「幻の民」ケルトの人びとが伝え残した神話のかずかず。目に見えぬ世界「常若の国」や、目に見えぬ種族・妖精たちの存在を信じていたケルトの人びとの想いが今に甦える。ケルト文化の理解に欠かせない1冊。
深夜、覆面をして、酒に酔った侍に喧嘩をしかけては、髷を切ったり川に投げ込んだりして楽しんでいる男装の女剣士。それは、十六歳の時、浪人者に犯されそうになり、家来を殺された堀真琴の、九年後の姿であった。真琴は、敵討ちを心に誓って剣術の稽古に励んだ結果、剣を使うことが面白くて仕方なくなったのだが…。女剣士の成長の様を、絶妙の筋立てで描く長編時代小説。
授業中は居眠りばかり、休み時間には活躍しすぎて立たされたり、家へ帰れば、ガキ大将めざす攻防戦に大いそがしー。学校の成績こそひどいものだったが、彼の心は上の空。「のんのんばあ」といっしょに、お化けや妖怪などの住む目に見えない世界をさまよっていた。少年時代をたっぷり味わいつくして悔いのない、漫画家・水木しげるのおかしなおかしな少年記。
天国から研修に来た天使と地獄から成績不良(?)で叩き出された悪魔。二人(?)は少女マリと犬のポチに姿を変えて地上に降りてきたが、その場所は人のいい刑事の住む中古のマンション。そしてすぐに殺人事件が発生。その上、刑事の寝室でも若い女性が殺され、彼が容疑者に…。人を幸せにするといわれる天使と人を不幸にする悪魔が一致協力して、犯人捜しに乗りだしたが…。新シリーズの冒険ロマン・ミステリー。