子どもの詩や広告コピーを使ってやさしくひもとくことばのふしぎ。ふだんは内容ばかりが気になっていることばも、ふとしたきっかけでふしぎなすがたを現してくる。
この本は大正の末から昭和の初めに食事つくりにたずさわってきた方々からの聞き書きによってまとめました。肥後熊本の暮らしと食事を、阿蘇、球磨、熊本近郊、県北、県南、天草の六つの地域に分けて紹介しております。
みなさんこんにちは。ぼくこぐまのくまたんです。ぼくはいま、あいうえおのおべんきょうちゅう。みなさんはよめますか。はじめてでもわかる やさしいあいうえおです。いっしょにおぼえましょう。
ワガ輩ハ猫デアル。とはいいながら名前はまだない。しかし、わが輩の人間を観る眼のするどさはどうだろう!…中学の英語教師苦沙弥先生の家に集まる奇妙な明治の“文化人”たち、またその身辺におこるさまざまな小事件を、猫の眼を通して痛烈・ユーモラスに風刺して、文明社会を辛辣にえぐる不朽の快作を全1冊でおくる。若い読者の理解を助けるため読みやすい活字で詳細な語注を付した。
禅とは何か。悟りとは何か。禅の現代的意義とは?-今や、東洋だけにとどまらず世界的な関心のもとに見なおされている禅について、日本の誇る宗教家が、その真諦を平易かつ説得的に解き明かしつつ、ヨーロッパ世界へ向けて綴った英文論稿を新編集しておくる禅入門の名著。
『超神霊』からの奇跡のメッセージ!何年、何十年と、どうしても治らない痛み、苦しみのあなたは、とにかくこの本を読むことです。真実の神の奇跡に救済されます。
みなさん こんにちは。ぼくこぐまのくまたんです。くるくるスパゲッティ8つぷるぷるプリンが9こ。ほらほらだいすきなおいしいものがいっぱい。さぁぜんぶでいくつあるかな。いっしょにかずをかぞえましょう。
英国留学時代を題材にした「倫敦塔」「カーライル博物館」ほかいわゆる初期浪漫的短篇7篇に加え、松山の教員時代の体験をもとに、天真爛漫な正義派江戸っ子教師の活躍を描いて、根強い人気をもつ青春小説「坊っちゃん」を収録する。小説家として地歩をかためつつあった時代の漱石の文学世界を提供する。
『抵抗』、『スリ』から『ラルジャン』まで、傑作の数々を監督し、現代フランス映画史上に屹立する巨匠ブレッソン。4半世紀にわたり、演出のかたわらで彼が綴りつづけた《映画=シネマトグラフ》への、叡知にみちた言葉たち。氾濫と囲繞が問われる映像の時代に、その意味と可能性を真摯に考えるすべての人々へむけ、若き詩人の繊細な訳をとおして贈られる断想集。
都市に“トマソン”という幽霊が出る!?街歩きに新しい楽しみを、表現の世界に新しい衝撃を与えた“超芸術トマソン”の全貌が、いまここに明らかにされる。多くの反響を呼んだ話題の本に、その後の「路上観察学」への発展のプロセスと、新発見の珍物件を大幅に増補した決定版。
我執と虚栄心のみ強く、他人を愛することのできない紫色の似合う女・藤尾の、凄惨な愛と破綻の姿を、絢爛たる文章とドラマティックな構成で描いて世評高い『虞美人草』。恋愛事件をひき起こして家を出奔した一青年の、周旋屋に誘われるまま入った足尾銅山での地獄の体験をつづった異色作『坑夫』。漱石文学において異彩をはなつ新聞連載第一作・第二作を併収。
からだは、自分と世界とがふれる境界線だ。そこに必死になって生きようとしながら、閉ざされ、病み、ゆがむ“からだ”…。幼時に耳を病んだ著者が、どのようにして“こえ”と“ことば”を回復し、自分と世界とのふれ合いを、また、人間関係のダイナミズムをとり戻していったかー。長く苦しい努力の過程を語りつつ、人間の生き方の根底を照らし出すユニークな一冊。
『枯木灘』『鳳仙花』等の力強い文学的達成のあと、更に新たな表現の地平を拓こうとする果敢にしてエネルギーに溢れた“挑戦する志”。現代の文学を全身で担おうとする中上健次の奔騰凝集しつづける表現の“渦”。