聖なるものへの覚醒とはなにか。エロチシズムとはなにか。熱き情念に突き動かされながら、人間の思考のあり方を問い、その限界の彼方を指し示した人バタイユ。ヘーゲルを頂点とする西欧文明における理性の体系に対し、彼は「非ー知」「好運」を看板に掲げて果敢に戦いを挑みつづけた。現代のヨーロッパはいまだ彼が投げかけた問いのなかにあるといえるだろう。そこにバタイユの思想を問う意味があるのだ。「死とエロチシズム」の思想家といわれて久しい彼の活動の全貌を新たな視点から明快に解き明かす、若い読者のための入門書。
美しいプリンス・エドワード島を舞台にくりひろげられる青春の物語。高畑勲演出による名作アニメ、あの“アン”が帰ってきました。アン、永遠のヒロイン。
いまや日本人は自分たちを「無宗教」と規定してなんら怪しむことがない。しかしほんとうに無宗教なのだろうか?日本人には神仏とともに生きた長い伝統がある。それなのになぜ「無宗教」を標榜し、特定宗派を怖れるのか?著者は民族の心性の歴史にその由来を尋ね、また近代化の過程にその理由を探る。そして、現代の日本人にあらためて宗教の意味を問いかける。
もう一つの「魔女の宅急便」と「おもひでぽろぽろ」。劇場ポスター、劇場前売券、劇場窓口割引券、ロビーカード等々。映画の舞台裏を伝える周辺資料をここに集体成。
生身の人々と生きることに挫折した「糞ったれの魚」、ヨナスの再生の物語。荒れ果てた北欧的風土といくつもの神話的主題とに満ちた異色の傑作と、作者の創作過程を記した未発表最新短編2編とが織りなす、トーベファン垂涎の1冊。
「これはエクリチュールについての本である。日本を使って、わたしが関心を抱くエクリチュールの問題について書いた。日本はわたしに詩的素材を与えてくれたので、それを用いて、表徴についてのわたしの思想を展開したのである」。天ぷら、庭、歌舞伎の女形からパチンコ、学生運動にいたるまで…遠いガラバーニュの国“日本”のさまざまに感嘆しつつも、それらの常識を“零度”に解体、象徴、関係、認識のためのテキストとして読み解き、表現体(エクリチュール)と表徴(シーニュ)についての独自の哲学をあざやかに展開させる。
上方落語の人気者・桂枝雀が、日ごろから愛してやまない持ちネタ厳選60を紹介する落語案内。噺の聞きどころ・聞かせどころ、落語に登場する人物たちのかわいらしさやいじらしさ、なにげない一言が描き出す背景の厚みと本当らしさ…といった落語本来の魅力をはじめとして、その噺を教えてくれた落語家さんたちのこと、弟子たちや嫁さんや子どもたちのこと、若き日の苦労話などもおりまぜて、枝雀ならではのらくごワールドが展開する。
家を捨て、妻子とも別れ、俗世の一切から放たれて、「行乞流転の旅」の日々を、一行の俳句に託すしかなかった山頭火。うしろすがたのしぐれる放浪の俳人の全容を伝える一巻選集!自選句集「草木塔」を中心に、作者の境涯を象徴する随筆も精選収録する。
少女モイラは美しい悪魔だ。生まれ持った天使の美貌、無意識の媚態、皮膚から放つ香気。薔薇の蜜で男達を次々と溺れ死なせながら、彼女自身は無垢な子供であり続ける。この恐るべき可憐なけものが棲むのは、父親と二人の濃密な愛の部屋だー。大正時代を背景に、宝石のような言葉で紡がれたロマネスク。
スコットランドの武将マクベスは、荒野で出会った三人の魔女の奇怪な予言と、激しい夫人につき動かされ、かねてからの野心を実行に移していく。王ダンカンを自分の城で暗殺し、王位を奪ったが、その地位を失うことへの不安から次々と罪を重ねていく…。四大悲劇の一つを新訳で。
小さなとらがびょうきになった。もう、いっぽもあるけない。ともだちの小さなくまは、いっしょうけんめいかんびょうするけれど…。ぐあいがわるくなってちょっぴりわがままになる子どもの気もちとしんぱいするともだちの気もちをほのぼのとユーモラスにえがいたたのしい絵本。5歳〜。
平等と非戦の論理。うちつづく戦乱・収奪を峻拒し、敢然と平等無差別・非戦論をとなえた墨子。敵視され抹殺されながら、はるかのちの近代中国革命の地下水脈ともなった、その根元的な変革思想とはー。
未公開を含む、関連資料を集大成!もう一つの「紅の豚」「海がきこえる」「そらいろのたね」「なんだろう」。
神秘の骨「仙骨」はアルファー波活性のカギだった!瞬間無痛良法・ペインレスメソッドでアルファー波はどんどん出てくる!!MRT瞬間無痛良法の驚異が満載。