魔法が本当に存在する国インガリーで、三人姉妹の長女に生まれたソフィー。「長女は何をやってもうまくいかない」という昔話のパターンが実現したかのように、ある日ソフィーは、『荒地の魔女』に呪いをかけられ、九十歳の老婆に変身させられてしまう。家族を驚かせたくないと家出したソフィーは空中の城に住む、うぬぼれ屋で移り気な若い魔法使いハウルのもとに、掃除婦として住み込んだ。ハウルに魔力を提供している火の悪魔とこっそり取引したり、ハウルの弟子と、七リーグ靴をはいて流れ星を追いかけたり。謎のかかしや、犬人間も現れて…?やがて、ハウルの意外な素顔を知ったソフィーは、力を合わせて魔女と闘おうとするが…?イギリスの人気作家ジョーンズが描く、読み出したらやめられない魅力的なファンタジー。10代〜。
もうひとつの「となりのトトロ」がここにある。宮崎駿・高畑勲のコンビがおくる、パンダ親子とミミちゃんのゆかいな冒険。
十二歳の男の子が手作りの歯みがきを売りだして、あっというまに億万長者になったなんて信じられる?でも、本当のことなんだ。だって、あたしもウーンと手伝ったんだもの。天才的なアイディア少年の、ユーモラスなサクセス・ストーリー。いつのまにか、経済のしくみがやさしくわかります。小学中・上級向。
『存在と時間』(1927年)において、世界内存在する人間の実存を深く掘り下げ、これを現象学的解釈学的に精緻に分析して、哲学界に深刻な衝撃を与えたハイデッガー。そのハイデッガーが、第二次世界大戦を挟む長い沈黙を破り、書簡体の形式で世に問うたのが、この「『ヒューマニズム』について」(1947年)だった。いわゆる人間中心主義の「ヒューマニズム」を批判しながら「存在の思索」を説くこの小さな本には、後期ハイデッガーの思想が凝縮した形で表明されている。「故郷喪失」の現代の「世界の運命」のなかで、私たちは存在の「開けた明るみ」の場のうちに「住む」ことを学び直さねばならない、と。
この本のひょうしにのっているのが、ペニーさん。さあ、ページをめくって…ペニーさんと動物たちのお話のはじまりはじまり。でも、読み終わったら、きっと、またさいしょから読みたくなりますよ…これは、そんな本なのです。数々の優れた絵本を生み出したマリー・ホール・エッツのデビュー作。
『風の谷のナウシカ』『火垂るの墓』『となりのトトロ』『平成狸合戦ぽんぽこ』etcそして最新作『もののけ姫』高畑・宮崎アニメを「色」で支えた女 保田道世、35年の職人人生を綴る。